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2012年07月22日

エコ化失敗話

冬。
お湯と洗剤で食器を洗っていたら、手肌の乾燥が目立ってきました。
ひび割れまではいきませんが、その一歩手前くらいです。
これはおそらくお湯と洗剤による皮脂の流出が原因でしょう。
こまめにクリームを塗ってはみますが、
それでも保湿対策としては砂漠で水遣りをするようなものでした。
水をはじき返すような瑞々しい肌も、最早砂漠化の一途を辿っています。
老化もあるのでしょう。
さてどうしたものか。
まずはゴム手袋を使ってみることにしました。

油汚れが落ちたかどうかを確かめにくいのでゴム手袋の使用を避けてきましたが、
これがあると素手では熱すぎるお湯での洗浄が可能となることがわかりました。
そして何よりお湯に触れないので肌が乾燥することもありません。
このマリーゴールドは、ゴム製品ならお任せのオカモトが販売しています。
さすが薄さで定評のあるオカモト製品なだけあって、マリーゴールドも薄いです。
汚れの落ち具合もわかりやすくなっています。
ゴム手袋にありがちなパステルカラーではないところも高ポイントです。
お気に入りの雑貨が増えると洗い物の時間も楽しくなるというものです。
しかしながら気温が高くなるにつれて、お湯は使わなくなり、
自然と肌の乾燥も改善していきました。
これならゴム手袋もいらないと、ゴム手袋は棚にしまわれました。
短い命でした。
ついでに肌を痛めないように、環境にも優しくと
食器用洗剤も界面活性剤の少なめのものに変えてみました。
以前石鹸洗剤を使ってみましたが、
『肌に優しい=汚れにも優しい』の法則で、洗い上がりに納得がいきませんでした。
ですので石鹸洗剤ではなく、肌に優しいと定評のあるヤシノミ洗剤にしてみました。

ポンプタイプにしてみました。
通常使っていた洗剤に比べると明らかな汚れ落としのパワーダウンを感じますが、
まあ許容範囲ではありました。
しかし、取れない油汚れを落とすために洗剤の使用量が増え、
ポンプの中身の減り具合の早いこと早いこと。
大手メーカーのものに比べて価格も高めで、
減りも早いとくれば財布にダメージが大きく、2度ほど詰替を買った後は
いつものがっつり界面活性剤たっぷりの製品に戻してしまいました。
更に洗濯洗剤も少量で良い大手メーカーから石鹸のアラウに替えてみました。

一度に使う量も多ければボトルもでかい。
スリム化している洗濯洗剤とは別次元のような大きさです。
しかし香りはゼラニウムの良い香り。
これが残り香になるなら高い値段でも構わない。
そう思いました。
しかし洗濯直後は良い芳香を放っていた洗濯物が、
乾く頃には生臭いというか、部屋干ししたような何とも言えない臭いに変化していました。
もしかしたら洗濯リンスを使えば解決すんじゃね?

ということで洗濯リンスも追加で購入しました。
こちらは柔軟材代わりの使い方で良いようです。
クエン酸が主体でラベンダーの香りがします。
これで臭い問題も解決と期待したのですが、やはり乾いた洗濯物は臭いままです。
洗濯機に入れっぱなしにしているわけではないのに、
ハーブの香りは消し飛んでいます。
無添加石鹸で洗濯していてもこの臭いがするので、これはもう石鹸の宿命なのか。
どうしてもこの臭いに耐え切れず、
ついに洗濯物に香りをつけるためだけの添加物
アロマジュエルなるものを購入してしまいました。

最初の肌に優しく、環境に優しくという志はどこかへ吹き飛びました。
洗い上がりは外国の洗剤売り場の香りが充満しています。
すごい威力です。
ハーブの香りは一切なし。
全然好みの香りじゃなくてこれはこれで臭いです。
安い香水みたいです。
石鹸+ケミカル臭タブレットを使うくらいなら、
もういっそのこと最初の洗剤に戻した方がいいんじゃなかろうか。
そう考え直し、今使っている分が終わったら元のスリムボトルの洗剤に戻すことにします。
地球環境よりも使い勝手を優先してしまうわたくしには、
エコは程遠い道のりです。