2009年11月29日
積ンデレ
我が家は非常に狭いです。
その狭い我が家を更に狭くしている人がいます。
その人は部屋のあちらこちらの自らの芸術を作り上げるため、
放っておくとこの作品であふれかえるのです。
そんな積み重ねる人の作品をご紹介します。
【不可逆性の崩壊、もしくはその調和と融点】
牛乳パックを使ったオブジェ。
このままジェンガを続けるには難易度A。
最上部のパックは、消費量の減り続ける牛乳のための祈り。
下部は酪農家と消費者の悲しみを現している。
【あれにそびえるはヒマラヤ】
塵も積もれば山となるを体現した大作。
衣類ケースにはぎゅうぎゅうにTシャツが敷き詰められており、
洗濯後にケースにしまう気力もなくなりこちらとしては、
自分で片付けろよのつもりでここに置き始めたら、
いつのまにかここが衣類の保管スペースに変換された。
この後もどんどんうず高く積み上げられ、時々雪崩が起きる。
【実存主義と快楽主義の対話】
本を縦横、縦横に配置することによって、
本で本棚を作っていた時代に終止符を打つべく、
わたくしが本棚を組み立て、本の分類をしたのは2年程前。
それから徐々に本棚のスペースを無駄に使い始め、
今ではこのとおり下の棚の本は出せない状態に。
過去の物(本棚)よりも、
それを塗りつぶしてまでも新たに構築し続けることに意義を見い出す
活気的な作品。
【緯度と経度の方向性の具現化に関する実験】
これが縦横の法則。
隙間があるとそこに物を置く習性があるためこのような状態に。
空間というものは必要ないらしい。
適度な抜けの全くない完璧なまでの取り出しにくさを追求した作品。