2012年01月15日

アニサキス疑惑

今回の小旅行では後半ほとんど死んでました。
というのもアニサキスにやられたのではなかろうかというのが
今回のお話でございます。
沼津の某回転寿司店で寿司を食べたのは29日の昼間でした。
駿河湾という深海ならではのネタが多く、
聞いたことのない魚の名前が列挙されていました。
同日18時。
わたくしの沼津訪問の本命・沼津タップルームへ行くために
バスに乗り込んだその時です。
何の前触れもなく突然胃に激痛が走りました。
鈍痛ではなく、胃袋を刺されるような痛みが襲ってきたのです。
そして悪心も出てきました。
恐らくわたくしの顔色も悪くなっていたのでしょう。
黙って腹部に手を当て痛みに耐えているわたくしを見て、
息子が何かがおかしいことに気づき、
わたくしを心配しながら目に涙を溜め始めました。
バスを降りようかどうしようか考えているうちにバスは出発しました。
もしかしたら店に着く頃には良くなるかもしれないという
根拠のない希望を抱きましたが、
店前に着く頃には良くなるどころか嘔吐感を抑えることに必死でした。
幸いバスは駅発、駅着の循環路線だったため、
運転手さんに事情を話し、バスを降りずにそのまま駅に戻りました。
そして駅に着くと、倒れそうなくらいの辛さになってきました。
しかしここで倒れたら今にも号泣しそうな息子が可哀想すぎます。
何とかホテルに戻って一目散に部屋のトイレへ駆け込みました。
吐き続けるわたくしに驚いた息子が泣き喚いています。
吐けるもの全てを出しつくし、ベッドに倒れ込んだわたくしを心配する息子。
「ママがもうだめってなったら電話の9番を押して助けを呼んでね」
息子にフロントへの電話の掛け方を教えました。
息子を落ち着かせるためにTVをつけ、わたくしは横たわりました。
こんな痛みは初体験です。
どうしてこんなことになったのか考えてみると、
昼間の寿司以外に考えられません。
瞬間的にアニサキスではと考えました。
それはわたくしだけイカ3種類を食べたからです。
wifi完備の宿だったので、ipodでアニサキスの症状を調べます。
うわー。ぴったり。
ビンゴじゃないかこれ。
となるとあとは内視鏡で駆除してもらうしか手がありません。
ということは今月2度目の救急外来です。
しかも病院も年末年始の休みに入っています。
前回の救急でも金がかかっているというのに、
ここでまた金がかかったらとんでもない。
自分の健康も大事だけど本当に金銭的に痛いし、
受診の間、息子はどうしようか。
様々なことが頭の中をぐるぐる駆け巡ります。
ありがたいことに2時間くらいすると、吐き気と痛みが落ち着いてきました。
起き上がれるようにもなりました。
息子もちょっと安心してにこにこしています。
2時間前のあの痛みが減って本当に良かったです。
アニサキス怖い。
さて、わたくしのために夕飯を食べ損ねた息子に何か食べさせねばなりません。
先程店の前まで行って入れなかった沼津タップルームで
息子の好きなものを食べさせることにしました。
もうバスはないのでタクシーで乗りつけます。
店内はほぼ満員でした。
沼津にこんなに外国人がいるの?というくらい外国人率が高いです。
TVではアメフト中継が流れています。
アメリカらしい雰囲気です。
パスタとフライドポテトとジュースで息子は満足。
わたくしはついさっきまで死にそうだったのに、
ここまで来たのに飲まずに帰れるかとばかりに
ウィートをテイスターグラス(極少量)でいただきました。
アホなことは承知の上です。
帰りは歩けるくらいに回復したので、
今夜は病院に行かずに様子を見ることにしました。
翌朝。
朝食が食べられるようになりました。
昼食、夕食は少量入りました。
これならこのまま病院に行かずにいけるかも。
もしかしたらアニーは吐いた時に出ちゃったか、
そのまま腸に流れて排出されるかもしれない。
そうプラスに考えて東京に戻りました。
2日間はげっぷと胃部膨満感が残りましたが、
無事回復に至りました。
ロタやノロかとも疑いましたが、下痢はなかったですし、
あの胃の痛みはやはりアニーじゃないかなと勝手に結論づけています。
疑惑のイカを噛み切れずに、丸飲みした覚えもありますので・・・・。
ということで懐かしいアニサキス動画をどうぞ。

2011年12月07日

日常/ワケあり

先月、友人の田口一枝さんのグループ展を観に行ってまいりました。
場所は横浜。
彼女はわたくしの誕生日に素敵な写真を送ってくれた人です。
もう20年の付き合いになります。
彼女のインスタレーションを大きな会場で見るのは初めてです。
扉を開けると見たこともない幻想的な風景が広がっていました。
wakeari01.jpg
光を生み出す柱が天井から何十本も吊り下がっている
wakeari02.jpg
今日だけ座布団を敷いて好きな所で光を見られる特別イベントを開催していた
wakeari03.jpg
薄いフィルムに光を当てると光の洪水が生まれる
wakeari04.jpg
壁にも床にも光の曲線
wakeari05.jpg
光の軌跡が美しい
wakeari06.jpg
光の色を変えると
wakeari07.jpg
光と影の両方を愉しめる
wakeari08.jpg
回転するLEDライトが壁のフィルムにぶつかる一瞬だけ見れる光の表情
wakeari09.jpg
見れた瞬間光は消える
wakeari10.jpg
明るい柔らかな光。海岸線をイメージしているのだそう
wakeari11.jpg
七色のフィルムだと光の反射も一味変わる
wakeari12.jpg
鏡の反射で壁に作品が生まれた
wakeari13.jpg
龍の鱗のよう
息子も私も一緒に行った友人も皆で圧倒されました。
人が通る度にその風で光が揺れます。
そして光の波動が幾重にも重なります。
宇宙ってこんななのかなあ。
3人で座布団をフィルムの柱の真ん中に置いて光の中から作品を眺めます。
誰よりも最後まで鑑賞していたのは息子でした。
この後彼女はNYとベルリンで展覧会の予定です。
次に彼女に会えるのはベルリンかしら。

2009年12月10日

ボルディエうめえ

bordier01.jpg
以前のパッケージと変わってる
bordier02.jpg
原材料が海草って原材料が肉ってのと同じような
bordier03.jpg
つぶつぶが海草。色からしてふのりとワカメっぽく見える。
bordier05.jpg
ヴォルテール・ピープルズのパンでいただきます
毎朝のトーストに少しずついただいていますが、
新潟から餅が大量に届いたので、しばらくはお休みになりそうです。

2009年11月29日

積ンデレ

我が家は非常に狭いです。
その狭い我が家を更に狭くしている人がいます。
その人は部屋のあちらこちらの自らの芸術を作り上げるため、
放っておくとこの作品であふれかえるのです。
そんな積み重ねる人の作品をご紹介します。
tsundere01.jpg
【不可逆性の崩壊、もしくはその調和と融点】
牛乳パックを使ったオブジェ。
このままジェンガを続けるには難易度A。
最上部のパックは、消費量の減り続ける牛乳のための祈り。
下部は酪農家と消費者の悲しみを現している。
tsundere02.jpg
【あれにそびえるはヒマラヤ】
塵も積もれば山となるを体現した大作。
衣類ケースにはぎゅうぎゅうにTシャツが敷き詰められており、
洗濯後にケースにしまう気力もなくなりこちらとしては、
自分で片付けろよのつもりでここに置き始めたら、
いつのまにかここが衣類の保管スペースに変換された。
この後もどんどんうず高く積み上げられ、時々雪崩が起きる。
tsundere03.jpg
【実存主義と快楽主義の対話】
本を縦横、縦横に配置することによって、
本で本棚を作っていた時代に終止符を打つべく、
わたくしが本棚を組み立て、本の分類をしたのは2年程前。
それから徐々に本棚のスペースを無駄に使い始め、
今ではこのとおり下の棚の本は出せない状態に。
過去の物(本棚)よりも、
それを塗りつぶしてまでも新たに構築し続けることに意義を見い出す
活気的な作品。
tsundere04.jpg
【緯度と経度の方向性の具現化に関する実験】
これが縦横の法則。
隙間があるとそこに物を置く習性があるためこのような状態に。
空間というものは必要ないらしい。
適度な抜けの全くない完璧なまでの取り出しにくさを追求した作品。