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2008年06月14日

白寿の御祝い

週末は新潟に帰省しておりました。
目的は、わたくしの父方の祖父の白寿のお祝いのためです。
白寿と言いますと99歳のお祝いなのですが、
この先身内でめでたく白寿を迎える人が出るかどうかもわかりませんし、
祖父も足腰が弱ったとはいえ元気な部類に入りますから、
温泉で皆でお祝いをしようとなった次第です。
白寿のお祝いの会場は、阿賀野川沿いの咲花温泉は佐取館です。
川を挟んで反対側の国道49号線や磐越道はよく走っていましたが、
咲花温泉には訪れたことはありませんでした。
宿に着いた時、丁度SLばんえつ物語号
が宿の目の前を走る時間でした。
わたくし達が新潟駅で電車に乗り込む時にもSLが隣のホームに待機していたのですが、
SLの前には鉄ちゃんカメコの人だかりができていました。
そして磐越西線沿線の要所要所には、
三脚で待機するカメコも見られました。
勿論、宿の前にもにわかカメコがわたくし達一行を含めまして20名程。
週末しか走らず、しかも新潟に来た時の朝か夕方しか見られないため
わたくしも頬を上気させながらにカメラの準備をしました。
予定時刻を過ぎること10分。
昔、SL運転士をしていた叔父が言いました。
「来たぞ。匂いがする」
石炭の匂いなんでしょうけど、姿も見えなければ匂いもしません。
常人にはわからない微かな匂いがするようです。
この叔父曰く、SL運転士の頃は石炭の匂いが体中に染み付いていたらしく、
初対面の人にもSL運転士だと職業を当てられたそうです。
どんなにお風呂に入った後でもバレてしまうとか。
学生時代の解剖学の先生もホルマリンの匂いがして
妙な職業だと思われそうな気がします。
さて、そのSLのライトが黒い煙を撒き散らしながら遠くから近づいてきました。
秩父鉄道でも喜んでいた息子は、ここでも嬉しそうです。
息子は母に任せ、わたくしはSL動画を撮っておりました。
こんな感じ。


SLも通り過ぎたところで、宿に戻り温泉に浸かります。
しかし、息子には熱すぎる掛け流しのため息子はシャワーで終了。
息子を母に任せて、正しくはDSのマリオに任せて、
わたくしは温泉に戻りました。
グロい豚肉の匂いがする硫黄泉質でした。
阿賀野川を一望できる風呂場はなかなかのものでした。
ようやく本番。
白寿のお祝いです。
宴会場の上座の金屏風の前でじーちゃんが白い頭巾と白いちゃんちゃんこを着ていました。
実はこの日が誕生日でした。
数えで99歳。
じーちゃんと一緒に暮らしている叔父家族は大変だと思いますが、
こんなに元気に長生きしている身内がいることは喜ばしいことです。
hakuju01.jpg
料理も豪華絢爛
hakuju02.jpg
息子には卵・ピーナッツフリーのアレルギー食が!
事前に息子のアレルギーの対応はできるか宿に問い合わせたのですが、
快く引き受けてくださいました。
外食で卵なしでは中々食べられないハンバーグを
バクバク食べていました。
パイ包みシチューも卵なしで、デザートは果物です。
ありがとうございました。
料理はかなり美味しいものでした。
特に卵の味噌漬けが絶品でした。
息子のアレルギーが治ったら食べさせたいです。
じーちゃんは、わたくしと姉、どっちがどっちなのかよくわからなくなっていますが、
話はしっかりできます。
その反面、戦時中の話はものすごく覚えていて、
口調も流暢でした。
舞鶴の海兵学校にいたことを初めて知りました。
原爆が落ちる前の日に広島に行かずにすんだ話も初耳でした。
もしじーちゃんが広島に行っていたら、
わたくし達はこの場でお祝いすることもなかったんだと思うと、
人生はどこでどう変わるかわからないものだとつくづく思います。
来年は百寿のお祝いができるといいな。

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