2010年07月17日

房総の旅

知人友人に会う度に「房総に引っ越すの?」と聞かれまくっていましたが、
その度に「いやいや。引っ越しませんよー」なんて返答をしつつ、
恐れていた房総への旅に行ってまいりました。
行きも帰りも特急さざなみを利用しました。
この特急が凄いです。
何がすごいって、行きも帰りも家族で車両貸切なくらい乗車率が悪いのです。
おかげさまでシートを向かい合わせにして、
ビールを飲みながら車窓を眺めることができました。
週末だったらもっと乗客は多いのかしら。
館山に到着してホテルのチェックインまでは時間があったので、
この機会に鴨川シーワールドへ行くことを提案したのですが、
「遠いから」の一言で却下されました。
遠いって東京から比べたら館山からの距離なんて大したことなかろうに。
で、代替案で行った先がコチラ。

tateyama01.jpg
赤山地下壕跡の見学
5歳児がいる家庭にアンケートを取ったら、
99.9%の確率で防空壕よりもシーワールドを取るだろうな。
うちは0.1%のマイノリティー。
しかしですよ、防空壕なんて見てもつまんねーと思いながら行くと、
受付で懐中電灯とヘルメットを貸してくれました。
この2アイテムで俄然見る気満々になった、社会科見学好きの女でございます。
この日は湿度の大変高い日で、蒸し暑くてたまらなかったのですが、
防空壕の前に来ると中から冷気と一緒に煙が出てきていました。
あまりの寒さに慌ててTシャツを1枚着込みました。
見学には長袖が丁度いいくらいの温度です。
内部の温度は1年を通じてほぼ一定を保っているそうで、
昔はキノコ栽培に使われていたそうです。
ビールの熟成庫として使えばいいのになあと、
ビール作りをモゴモゴしている人に教えてあげたくなりました。
見学者は誰もいませんでした。
壁面の地層が見事です。
館山で自衛隊基地とここだけ見れば、鴨川に行かずともOKです。
詳細はコチラをどうぞ。
ホテルは犬と一緒に泊まれるのが売りのホテルでした。
庭にはドッグランが完備で、たくさんの犬が遊んでいました。
1階は犬飼い専用フロアーで、部屋の中にはゲージも完備で、
部屋のテラスからそのまま庭に出られるようです。
朝夕食時には、部屋に犬だけが取り残されているので、
そっち方面の部屋からは泣き声がキャンキャン聞こえてきました。
犬と一緒のホテルって今後も増えるのかしら。
ホテルの裏側は海です。
干潮時の午前中に散策に出かけました。
潮が引いた岩場には、小魚、ヤドカリ、うに、ウミウシ、海老、
カニ、貝あれこれがわんさかいました。
わたくしはウミウシを初めて見まして、
スライムのような手触り、容易に捕獲できるくらいのスピード、
気持ち悪いカラーリング等にすっかり魅了されまして、
この奇怪な生物がお気に入りの生物ランキングにランクインしました。
なんてったってドラクエにもウミウシが出てきますしね。
とか書いておきながら、コメントで指摘されたように
ウミウシではなくアメフラシの間違いでした。
訂正いたします。
junkitaさんありがとうございました。
さすが海の生物フェチ。


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この散歩でかなり焼けました
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ホテルのプールで更に焼けました
とりあえず物件を見せられることもなく、
不動産屋を訪れることもなく房総の旅は終わりました。
つーことで8月の引越しはありません。
多分。

2010年06月24日

都会のホタル

去年、行けなかったホタルを見に椿山荘に行ってまいりました。
椿山荘の庭に放し飼いにされているホタルを見ようと、
それなりの混雑です。
鑑賞スポットで目を凝らしてみると、ぼんやりと小さな豆電球が時々つきます。
葉っぱの中に埋もれていた影が、ふわふわと火の玉のように飛んでいます。
ホタルを見るのは小学校以来のような気がします。
そしてホタルは断続的に光るということを忘れていました。
ほたるの墓も思い出しました。
ああ、切ない。
息子は去年も見ていますから、感動もそれなりのようでした。
周囲を見ても子供よりも大人、それも50歳以上の方々の方が
歓喜の声を上げていたように思います。
「昔はたくさんいたのに」
という思い出話をしながら、都会のホタルを見ている大人の多いこと。
ほたるの墓のように電気代わりになるくらいのホタルを見てみたいものです。
すみません。
実はホタルよりも感動したものが椿山荘にありました。
それはトイレです。
一瞬トイレとわからない扉を開け進むと、
我が家の全面積より広いトイレのスペースが現れました。
すんごい贅沢な作りで、白を基調としたラグジュアリーな空間です。
現在、台所でトイレの芳香剤としか思えない香りで
大迷惑な虫コナーズとは大違いのいい香りがします。
我が家はトイレ以下でした。
ここならトイレでも住めそうな気がします。