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2009年06月07日

ルクルーゼ戦場記

近所の住民の方からルクルーゼのファミリーセールの招待状を頂きまして、
朝10時開始のゴングの鐘に間に合うように会場へ向かいました。
10時。
セール会場の階にはすでに長蛇の列ができていました。
入るのに少し時間がかかるのは仕方がないと、
持参したDSでFF IVを始めました。
少しずつ前に進みようやく部屋に入れたかと思ったら、
その部屋は列を消化するためだけの部屋でして、
イミグレ前のようにくねくねと部屋を右へ左へとするだけでした。
この時点で係員さんから1時間半から2時間待ちという宣告を受け、
一瞬めまいがしましたが、
わたくしには心強い味方FFがあるわと思い直し、
レベルアップに励みました。
1時間半経っても消化部屋から出られず、
足は疲れてきてお腹もグーグー鳴り出し、FFはどんどん話が進み、
結局セール会場に入れたのは2時間半後でした。
セール会場は、ある程度客が帰ったら、
次にまとめて数十人を入れるという方式でした。
会場内はココット&オーバルの山、ストーンウェアの山、
ステンレス鍋の山、シリコンスパチュラの山等々、
様々な山脈が形成されておりまして、
ココットオーバル山、ストーンウェア山、シリコンスパチュラ山に
人が群がっておりました。
シリコンスパチュラは5,6本まとめ買いする人が大多数なのですが、
あれってそんなに1人で何本もいるものなのでしょうか。
それともプレゼント用にお買い上げなのかしら。
素朴な疑問です。
さてこの度の戦利品です。

Le Creuset ココット・ジャポネーズ 24cm ディジョンイエロー 25052-24-70
Le Creuset ココット・ジャポネーズ 24cm ディジョンイエロー 25052-24-70
ルクルーゼ ポットホルダー
底の浅い鍋が欲しかったので買ってみました。
ロールキャベツや冬のお鍋にいいかなと思いまして。
これとは別にクレープを焼くパンとT字型の棒のセットもあったのですが、
うっかり買いそうになるところを思い止まりました。
ふう、危ない危ない。
値段に釣られるところだったぜ。
そんでもってフライパンも欲しかったのですが、
それをルクルーゼにして何かメリットがあるのか考えまして、
止めておきました。
フライパンはステンレス多重構造を買うことにします。
レジはレジでこれまた列に並びました。
今日一日で並ぶという作業にどのくらいの時間が割かれたのか、
そういうことは考えない方が精神衛生上良いのでしょう。

2009年06月05日

北陸の旅画像

北陸の旅画像をまとめてアップします。
簡単な解説付です。
本当に行ったという証拠です。
hokuriku01.jpg
伏木の如意の渡しにてお約束
hokuriku02.jpg
船上にて
富山は伏木港にある如意の渡し船にわたくし以外が乗りました。
200円で遊覧できます。
お客さんが滅多にこないようなので貸切です。
この港からロシアのウラジオストクへの定期船が出ています。
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氷見駅にてハットリくん仕様の電車
氷見は藤子不二雄A先生御生誕の地であります。
よってタクシーと電車の車体にはハットリくんが描かれ、
車内放送もハットリくんが担当しています。
氷見の商店街にはハットリくんキャラがあちらこちらにいます。
それはもう古町商店街における水島キャラのように。
そして氷見図書館にはこんなコーナーもありました。

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氷見図書館は素晴らしい図書館だ
新潟市中央図書館も新潟出身の漫画コーナーがあったような気がします。
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こち亀はNGなのか ※クリックで拡大
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遠くに豆粒のように映っているわたくしと息子
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日本海の夕日と棚田
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白米千枚田は美しい
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北朝鮮のゴミを探索中
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頑張って背伸び中
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奥の岩も軍艦島と呼ばれています
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投げたボールが返ってこないように呪いをかけている最中
金沢21世紀美術館を訪れました。
ここは金沢在住の夫の友人(芸術家)のオススメです。
現代美術に興味がある方ならここは外せないでしょう。
子供も楽しめる美術館で、実際息子も大喜びでした。
hokuriku11.jpg塩アート ※クリックで拡大
1cm程度の盛り塩で迷路を作る緻密な作業を繰り返し、
部屋いっぱいに作り上げた作品。
まだまだ製作途中だそうです。
館内をこの三輪車に乗って回れるという、
これも作品の一つでした。

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何だコレ。可愛すぎるじゃないか
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乗りたかった
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てゆーか1台ほしい
乗ることのできる時間が決まっており、
わたくしが着いた頃には終了していました。
ガーン。
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プールの下に人がいる不思議な作品
プールの上から見ることも下に入ることもできます。
但し下からは入場料が必要です。
hokuriku16.jpg
夜行寝台にて上野に到着

2009年06月04日

珠玉の言霊・其の参

身内ネタが続きますがご勘弁を。
夫と息子がお風呂に入りますと、湯船に浸かって数を数える声が聞こえてきます。
「じゃあ108まで数えよう」
108。
100じゃなくて108。
なんでも除夜の金と同じく煩悩の数だけ数えるらしいです。
何も知らずに108まで数える息子でした。
能登半島は木の浦海岸でのことです。
海岸によってはゴミと大量の海草が打ち上げられており、、
浜辺はえらいことになっていました。
そんな浜辺で息子とわたくしは石を投げて水切りを、
夫は何やら浜辺を探索中です。
何か物でも落としたのかと聞いてみると、
「北朝鮮から来たゴミがないか探してる」
とのこと。
同じハングルでも韓国ではなくプロパガンダ的な北朝鮮産のゴミがご所望だそうです。
しかしながら、夫の探索も空しく将軍様的なゴミは見つかりませんでした。

2009年06月03日

原点を知る

夫の実家にはあかずの間があります。
開かずの間とは夫の部屋のことでして、
息子がまだいたずら盛りの1歳児くらいまでは、
息子とわたくしも出入り禁止でしたが、
いつの間にか息子には入室許可が出て、
わたくしは相変わらず出入り禁止の状況です。
常に中から鍵がかかっているので、未だに足を踏み入れたことがございません。
息子と夫が開かずの間にいる時は、
時折うふふあははと楽しそうな声が扉の向こうからしてきます。
そんな声を聞きながら、わたくしはアウェーで新聞を読みふけるのです。
実家で鍵をかけて自室に篭られたら、こっちはどうすればいいのかと。
そんな実家へ行った時のことです。
夜、息子も寝つき、夫はいつものように開かずの間に篭っています。
暇です。
とても暇です。
我慢できずに夫の部屋をノックします。
するとわずか5cmだけ扉が開きました。
そこですかさずわたくしが鼻先を突っ込み、
「すみませんが何か漫画を貸していただけませんか?
 できれば諸星大二郎的なものがいいのですが」
と、至極丁寧にお願いしました。
すると一旦扉を閉められ、
次に開いた時には5cmの隙間から本が差し出されました。
子連れ狼でした。
本が手渡されるとすぐに扉は閉まり、鍵がかけられました。
手元に残された子連れ狼の表紙を見て、
「全然諸星じゃないじゃん」と思いながらもページをめくり始めました。
一気に読み終わりました。
面白い。
何だこの面白さは。
こんな傑作だったことを知らずにいたとは。
設定の陰鬱さと劇画のベタがこんなに合うものなのかと。
TVで観るよりも漫画を読んだ方が断然いいと思いました。
小島剛夕ってすごいわ。
そういえば息子が生まれた時に、
「木でできた乳母車が欲しい」とか言ってたような気がします。
夫の一人称は拝一刀と同じ「わし」です。
家族全員子連れ狼のオープニング曲を新旧ともに歌えます。
単行本に、
「いつの時代にも父子の絆を問う不朽の名作」
というようなコピーが書かれていましたが、
夫の原点と理想の父子像がここにありました。
翌朝。
夫に「面白かったので続きが読ませろ」と要求すると、
「この本しか持っていない」と言われました。
物語の真ん中しか読んでないので話の前後関係がさっぱりわかりません。
だけど読みたくてたまらず、
これじゃあ単なるチラ見じゃんと身悶えながら
「子連れ狼ファンなのに何で持ってないのだ」と食って掛かると、
「震災で全部なくなった」
とポツリ。
そんな悲しい事実を言われたら、わたくしが買うしかないじゃありませんか。
むしろ買えってことかしら。
すると夫が言いました。
「買ってくれるなら文庫本じゃなくてハードカバーの豪華版がいい」
だったら自分で買ってください。

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