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2012年09月16日

先月はいわゆる一つの痔に苦しんでおりました。
前ぶれもほとんどなくいきなりずどーんと。
あれは地獄の苦しみでした。
死因は痔だと思い込んでしまうくらいの痛みです。
今ではすっかり治っているので、
ここらでちょっと痔にまつわる思い出でも聞かせようじゃないの。
ある日、尻の痛みで目が覚めました。
尻と言いますか、尻の局地的な痛みです。
そのうち治るだろうと気にせずにいると、
仕事中どんどん痛みが増していきました。
何もしなくてもズキズキ痛むのです。
そして立ったり座ったりした拍子に下着に触れると激痛が走るようになりました。
それは一瞬身体に電流が走ったように動きも止まるのです。
これは非常事態発生とトイレへ駆け込み確認すると、
自分の体に触り覚えのないものが出現していました。
なんか出っ張ってる。
腫瘍みたいなのができていました。
これが痔なのね。
もしかしたら痔が中から出てきて戻らないのでは。
ならば元に戻してあげなくちゃと親切心が働いて
痛みを堪えながら中に押し戻してみますがすぐに出てきます。
痔で苦しんでいる友人が言ってました。
「中に戻してもすぐ戻ってくるようなら手術しかない」と。
オワタ。
もう手術を覚悟してトイレを出まして、仕事を騙し騙しこなし、
さて帰ろうと自転車に乗ったらはたして激痛が走りました。
仕方なく自転車を引きながら帰りましたとも。
帰宅後、大至急痔の病院を調べまして、
横浜と巣鴨に痔の女性専門クリニックがあることがわかりました。
やはり局部を晒すのにVS男性よりも女性の方が安心しますし。
これはもうすぐ行かねばと診療日を確認すると片やお盆休み。
片や定休日。
オワタ。
こうなったらもう近い病院で選定療養費をプラスで払ってもいいから
診てもらう方向に転換します。
それくらい我慢できない肛門痛なんですわ。
背に腹は変えられません。
大腸肛門科で有名な病院へ朝一で受診しました。
待合室にはおそらく尻具合・腹具合に問題のある方々が待っていらっしゃいます。
みんな肛門関係で悩んでいるのかと思うと、勝手に親近感を持ちました。
名前を呼ばれ診察室へ入ると、壁に診察方法の説明が絵で書いてありました。
診察ポージングを言葉にするとこんな感じです。

・女性は下着を尻下くらいまでずらし、膝を抱えるようなポーズで横向きに。
 尻は先生方向へ差し出す。
・男性は下半身を出して仰向けに。
 自分の脚を膝裏から手で抱え、局部全部を先生へ差し出す。
女に生まれて良かったと心の底から思いました。
加えて診察担当は偶然にも女性医師で更にリラックスできました。
先生の視診、触診を経て出た結論は、
「相当痛かっただろうが、痔としては大したことない。
 内服と外用薬で完治する」
という心強いものでした。
手術を覚悟してきたわたくしにとって、
肛門に指を入れられる痛みも吹っ飛ぶくらいの喜びでした。
病名は血栓性外痔核という、肛門周囲に血栓ができるものでした。
血栓は肛門内部から飛び出てきたものではないため、
中に入れてもすぐ戻ってくるのは当たり前のことでした。
原因としては、強いいきみ、長時間座りっぱなしか立ちっぱなし、
極寒地に長くいたなどが挙げられるそうです。
ここで思い当たる原因がありました。
激痛が走る前の3日間は自宅で開催されるパーティーのための仕込みで、
一日中、一晩中立ち続けて作業していたのです。
food309.jpg
この料理を作ったら痔になりました
料理の写真がこれ1枚ですが実際はもっとたくさん作っていたので、
そらまあ痔になりますよね。
ひとまず原因も病名も判明し、薬の処方も終え一安心です。
しばらくアルコールと刺激物の摂取を控えるようにという言いつけを守り、
内服、外用薬をきっちり使っていたら10日程で治りました。
その間、原因不明の発熱が5日くらい続いたり、
モデルになりきって秋葉原で撮影してもらったりしましたが。
つくづく健康の大切さを実感した夏でした。
皆様もお尻を大切に。

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