2008年07月22日
キャンプ大会で出た大量の洗濯物を干そうと洗濯機に手を入れると、
ムニョン、ぷるるんとした手触りのものに当たりました。
水をたっぷり吸い尽くした紙おむつでした。
渋滞を見込んだ長時間のドライブに備えて、
息子には万が一の時用に紙おむつを履かせていたのですが、
それをお風呂に入る時に、息子がそのまま洗濯機に入れたのです。
いつもなら脱いだ洗濯物をを忘れずにチェックしていますが、
この日はキャンプの疲れがあったのか、
それとも就寝時以外はパンツが当たり前なのでうっかりしていたのか、
とにかくわたくしのチェック不足が原因です。
排泄物のついてないオムツだったことが不幸中の幸いでした。
数十倍に膨らんだオムツはゼリー化していました。
そのゼリー化オムツを取り出すと、
40分もの洗濯に耐えかねた穴が空いておりました。
ここから高分子吸収体がはみ出しています。
洗濯物には細かいゼリーと繊維状になった不織布がたっぷり付着しており、
ゴミ取りネットはゼリーと不織布でパンパンに膨らんでおります。
ゼリーオムツを始末し、ゴミ取りネットのゴミを取り出し、
洗濯機内のゼリー残留物を拭き取り、
一度すすぎ行程を行いました。
洗濯物は一枚一枚払ってゼリーを取り除きました。
繊維は手作業では取り尽くせないので、
再度洗濯機にかけることにします。
すると、ゴミ取りネットが繊維でいっぱいになりました。
排水溝が詰まらないように軽く掃除もしました。
かつては千円札を洗濯したこともありましたが、
今回程ダメージの大きいものではありませんでした。
オムツ関係に悩まされることはもうないと思っていたのに、
こんなところで大変な目にあうとは盲点でした。
2008年07月16日
そういや千葉は銚子近辺と成田空港しか行ったことがないと思い、
外房まで家族で小旅行に出てみました。
誰かのおかげで出発予定時間が軽く2時間遅れて、
出だしから怒り絶好調なわたくしは、
九十九里まで口をききませんでした。
それも夕方には仲直りの握手を交わし、事なきを得ましたが。
夜は養老渓谷に宿泊です。
平日の宿泊はわたくし達しかいないようでお風呂も貸切でした。
そこで浴場で息子が某アクシデントに見舞われました。
そこは、夫との連係プレーで迅速に処理を済ませましたが、
これが貸切でなかったらどうなっていたかと思うと恐ろしいです。
何が起きたかはここでは言えません。
食事は食べきれないくらいの量でした。
息子用に卵不使用のコロッケと焼き鳥を準備したのですが、
半分も食べやしません。
「親が美味しく食べているのを見て、子供は食に興味を示す」
と聞きまして、それはもうずーーーーーーーっと実践しているのですが、
息子はかなりの偏食家になりました。
最近のわたくしの台詞は
「わたしの作った料理が食べられないっていうの!」
と芝居じみながら言うことが多いのですが、
それさえも聞きやしません。
そんなに白飯オンリーが好きなら江戸時代に生まれるべきだったのに。
部屋に戻ります。
電気代を気にせずクーラーを付けっ放しにして就寝する幸せは、
何物にも変えがたいものがあります。
良質の睡眠を得られました。
翌朝。
チェックアウト後、マザー牧場へ向かいます。
ここでの最大の目的は、牛の乳搾りを体験することです。
数ヶ月前、何かの本で乳絞りの様子を見た息子が
「やりたい!やりたい!」と言ってたので、
夫が連れてきてくれたのです。
わたくしも自分以外の乳搾りは未体験ですので、
牛の登場をやる気満々で待ち構えておりました。
乳絞り体験の時間が近くなるに連れてギャラリーも増えましたが、
平日ですので、10人くらいしかいませんでした。
そこへ牛が登場し、所定の位置で鎖に繋がれ、
おっぱいを拭かれて乳絞り開始です。
牛のおっぱいは4つあり、同時に4人が絞れます。
太い血管が浮き出たおっぱいを見て、
自分の授乳時代を思い出しました。
そういえばあの頃は、この牛のようにおっぱいに血管が浮き出てたっけ。
まるでメデューサの頭みたいにニョロニョロと緑色の血管が。
そのおっぱいを飲んでいた息子が、今は牛の乳を搾っております。
大きくなったもんです。
ゴムのような掴み心地の乳首を、根元から順番に指で絞っていくと、
面白いように白い液体が勢いよく発射されます。
見る見るうちに下に置いたバケツに牛乳が溜まっていきました。
飼育係の方に聞いてみると、
この牛はもうあまりおっぱいは出ないそうで、
それでも1日2回の搾乳で23リットル出るそうです。
では授乳全盛期の牛はどのくらい出るのかというと、
1日50リットルも出るそうです。
牛の重さは700kg前後。
1日で体重の1/14が作り出される牛って偉い。
いつも美味しい牛乳をありがとうございます。
我が家はみんな牛乳が大好きです。
この他にもミニ豚レースに参加したり、
水遊びやドジョウすくいをしたりとアウトドアで遊んだため、
真っ黒に焼けてしまいました。
そして今回の旅行で、わたくしが唯一撮った写真はコレです。
↓

※クリックで拡大
大量の乾燥ミミズです。
2008年07月11日
幼稚園関係で所用があるも幼稚園で時間を潰す訳にもいかず、
かといって一旦家に帰るのも中途半端な時間という時は、
近くのファストフード店かタリーズに入ります。
そういう時の読み物として澁澤龍彦の秘密結社の手帖を買いました。
夫も大好物であろうこの本を部屋に置いておくと、
果たして夫が反応しました。
「お。どうしたんやコレ。懐かしいなあ」
実家に置いてあるそうです。
澁澤好きはわたくし以上のものらしく、
ヨーロッパは澁澤本を持ち歩き、その歴史背景を読みながら史跡を辿ったそうです。
そういう使い方があったとは。
そういえばこんなこともありました。
1年程前に浦和で『澁澤龍彦・幻想美術館』なる催し物が開催されておりました。
わたくしは行きたくて行きたくてたまりませんでしたが、
丁度その頃は夫の仕事は忙しく、息子を預けて見に行くことは無理でした。
息子を連れて行く案もあるのですが、
以前西洋美術館でギャン泣きされ10分で退場した経験があるので、
息子連れは躊躇しました。
そんなこんなでいつの間にやら展覧会が終了してしまい、
夫にこの無念さを聞いてもらおうと話すと、
「ワシ行ってきた」
この時の夫の仕事が埼玉だったので、ついでに行ってきたそうです。
ついでって。
ついでって。
話は本筋に戻りまして、数週間後。
夫が図書館から澁澤龍彦のイタリア紀行という本を借りてきました。
どうやらわたくしの本がきっかけでミニ澁澤ブームが到来した模様です。
息子もこの本の中のある彫像の尻のどアップが大のお気に入りでして、
「おしり!おしり!」と興奮しながら見ています。
息子は尻ブームが到来した模様です。
そんなに尻が好きなら絵本の替わりに
ゴールデンラッキーでも読み聞かせしてやろうかと思います。
2008年07月06日
友人・片岡恭子さんの主催する旅イベントに参加してまいりました。
『旅人の夜』と銘打ったこのイベントは、
元々イエメン会と合同で始めた旅人飲み会が定期イベントとなったものです。
わたくしがイエメン会に初めて潜り込んだ5年前。
町田にあるカンボジア料理屋での6人くらいの飲み会に参加しましたが、
皆様揃いも揃って酒豪ばかりで、
お店にあるビールを全部飲み干したような記憶があります。
カンボジアのビールですから国産品よりもかなり値が張ったと思いますが、
その辺は気にせず40本くらい開けていたものです。
若かったなー。
そんなイエメン会がいつの間にやらmixi上で飲み会を企画してからというもの、
イエメン会の集まりは知らない人ばかりになり、
どこぞの披露宴並みに70名とかになりました。
おかげでとんと足が遠のいておりました。
それはさておき、今回わたくしが旅人の夜に行く決心をしたのは
渡辺玲さんのトークライブがあるからです。
渡辺さんはカレー伝道師として雑誌、料理教室、コンサルティングなどを
幅広く手がけている方です。
実は3月に渡辺さんのインド料理教室に、ぽんぬさんと参加しておりました。
ベジ料理をアレコレ作りましたが、
インド料理屋では決して食べられない物ばかりでした。
要はインドの一般家庭で食べられる物ということなんですが、
これがまた素朴でしみじみ旨いのです。
バターチキンやビリヤニを毎日だと飽きるけれども、
野菜たっぷりのダルなら飽きないよね、みたいな。
生の豆のサラダなんて初めての経験でした。
で、その渡辺さんの作ったカレーが早い者勝ちで食べられると聞き、
OPEN前から並んだわけです。
ちなみにその時のわたくしの格好はムスリムでした。
『民族衣装着用の方は100円引き!』
とチラシに書いてあったので、ウズベキスタンのおばちゃん風の服と、
ブルネイのスカーフで髪の毛をすっぽり覆うとアラ不思議。
マレーシアのバスターミナルで座っている風おばちゃんの出来上がりです。
気合を入れてスカーフを巻いているわたくしを横目に、夫はぽつり。
「頑張っても100円引き」
100円を笑う者は100円に泣く。
汝よ。US$1ぼられる日が来るであろう。
ケケケ。
そんなムスリムの格好で阿佐ヶ谷駅で友人と待ち合わせをしたら、
わたくしに気づくや否や、スタスタと通り過ぎ見なかった振りをされました。
わたくしだと気づくように、DSをやりながら待っていたのにあんまりの仕打ちです。
現地では黒ヒゲさんとも合流し、
ステージ横の審査員席のような高台のお座敷を陣取りました。
渡辺さんの野菜カレーを食べながら、トークの始まるのを待ちます。
トーク内容はインドの料理の話からロックまで幅広いジャンルで、
渡辺さんの引き出しの多さを窺わせるものでした。
インド料理のスライドショーを見ながら、
インドのご飯を食べに行きたい。
鉄道のゆるい旅がしたい。
スパイスの香りと人間の多さに酔いしれたい。
とノスタルジーに浸る自分がおりました。
インドは遠くになりにけり。