2010年04月12日

若き息子の悩み

「どうしてカイロはこんなに折り紙が上手なんだろう」
朝の一番忙しい時間にダラダラと着替えながら
悠長にこんな台詞を吐いていたのは息子です。
褒めて育てる、褒めて伸ばすをモットーにしていたら、
折り紙の腕はめきめきと上達し、
なんかもう兜やセミなんかの二次元は卒業して、
ボート、箱、鳳凰とかの三次元に移行しています。
時代は3D。
そんでもって平仮名で説明が書かれた折り紙本を与えたら、
更にヒートアップしまして、
折り紙の消費も初期のフィーバーっぷりと変わりがないくらいです。
1週間で100枚入りの折り紙を2回買いました。
そうしましたらある一定のラインを踏み越えちゃったらしく、
なんだか自分の才能の素晴らしさに惚れ惚れした様子で、
上記の台詞が出てきました。
これを友人に話しましたら、
そういう絶対の自信はつけておいた方がいいとアドバイスされました。
確かに折り紙による自信をつけてからの息子の成長は大きいと思います。
このまま伸ばしてやるのが親の務めとは思いますが、
とりあえず幼稚園の準備も遅々として進まないくせに
うっとりしながらナルシストになっている息子に、
「そういうことはまず着替えてから言え」
と言ってしまいました。
反省しています。

2010年03月27日

パキスタンバザールとガムラン演奏会

上野公園でパキスタンバザールが開催されると聞きまして、
「公園に行くよー」と息子を半ば騙して行ってまいりました。
息子の中では『公園=遊び』ですから。
「何かで遊びたいよう!!」
と叫んでいる息子にパキスタンの踊りでも眺めさせ
お茶を濁しておりましたが、
そんな小手先のごまかしはそうそう間が持ちません。
pakistan01.jpg
パキスタンのどこぞの踊り
仕方なく出店をぶらつきましたが、
これと言って物欲を刺激するような店も品物もなく、
ナマステインディアを1/10くらいの規模にした感じでした。
1日目の午前中だったせいもあるかしら。
代々木公園でやるタイフェスやナマステインディアのような
殺人的混雑具合に比べたら、
子供連れでも余裕なので助かりました。
上野公園の3分咲きの桜よりも、
会場周辺の池にいたおたまじゃくしと、
産卵後死亡したと思われるヒキガエルのひっくり返った見事な死体を眺め、
春を感じました。
午後は雑司が谷に移動しまして、
東京音大にてアネカサリのガムラン演奏会を聴きました。
友人T君が12年間続けていたアネカサリを辞めるそうなので、
旅仲間を誘って聴きに来ました。
この日は指導者の先生が大学を還暦で退官される記念コンサートでして、
いつにもまして気合の入った演奏でした。
というのは1曲30分くらいの演奏に加えて、
休憩も挟みながら2時間半のガムランの演奏だったのです。
熱帯の東屋でラワン材のベッドに横になり、
時折生ぬるい風に吹かれながらウトウトしつつ聴きたい音楽です。
ようするに眠くなりました。
というかこっくりこっくりと寝ました。
眠たくなるくらいリラックスできる音楽ということの証明です。
睡眠導入剤にガムランをどうぞ。

パイプオルガンがでかい
笑顔の素敵な好男子・T君。
彼のガムラン演奏と歌を聴くことはもうないのかもしれないと思うと、
一抹の寂しさを感じます。