2014年02月16日

アメリカビール旅行・ポートランド編・其の弐

ポートランドのビールのお話に引き続きまして、
お次は食べ物&その他諸々話です。
シアトルとポートランドはバスで3時間程度という距離ですので、
バスで移動することにしました。
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BOLTBUSを利用
このBOLTはアメリカ西海岸、NY周辺の東海岸方面に路線を持つ格安バスで、
シアトル~ポートランド間をUS$1で購入しました。
この価格は破格ですが通常US$12~25程度です。
LCCのように購入時期が近くなるに連れ
価格が高くなっていくというシステムですので、
時間帯と曜日、購入日でかなり安く上げることができます。
BOLTの素晴らしさは価格だけではありません。
車内はWiFi完備でUSBプラグインもあります。
ですのでわたくしもi Pod Touchで延々と、
それはもう延々とキリンジを聴きながら車窓を眺めておりました。
おかげでシアトルのイメージがアルカディアになってしまいました。

演技は大根だけど名曲!
話が逸れました。
ポートランドは公共交通機関が大変発達しておりまして、
市内をバス、モノレール、トラムが走っています。
路線図、時刻表をタブレット等にダウンロードしておくと便利です。
それ以外にも自転車乗りにも嬉しい町です。
自転車専用レーンがあり、平坦な道が多いのでとても走りやすそうです。
バスのフロントガラス下辺りに自転車を乗せられて、
電車内に自転車を置くスペースもあります。
そして街の中には駐輪スペースが多いところも特徴的でした。
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こういう駐輪可能なスペースが至るところに
レンタサイクルもありますが、
次回来る時は必ず自転車を持ってこようと思いました。
バスやトラムよりも自転車で回った方が道を覚えますし。
さてさて、ポートランド1食目はケイジャン料理の店。
ビアバーTin Bucketのすぐ近くにありまして、
ビアバーの開店まで時間があったので入りました。
EaTというケイジャン&オイスターバーです。
感じの良いお店の人にオイスターのおすすめを聞いて半ダースを注文しました。
この他にジャンバラヤガンボも食べたかったのですが、
ハーフサイズはないということで泣く泣く諦めました。
ああ、一人旅の恨めしさよ。
代わりに一人でも食べられるボリュームのおくらチップスを頼んでみましたけどね。
そしてタップビールもありましたが、
この後はしごにはしごを重ねる予定のため、ここはひとつぐっと我慢。
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生牡蠣キター!
手前から時計回りにマサチューセッツ、オレゴン、アラスカの牡蠣です。
奥4個が小ぶりすぎ。
これなら1ダース頼めば良かったわーと思いましたが、
おくらフライが結構なボリュームでした。
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おくらのフライ。このこってりぴり辛マヨネーズが旨い
からりと揚がった衣におくらの粘り気。
これに唐辛子をきかせたマヨネーズをつけたらカロリー爆弾のできあがりです。
ハイカロリーは美味いの法則に従った正統派料理です。
油×油ってうまいなー。
ビールだ、ビールをくれ!
生牡蠣は小さいながらも旨みが濃く、おくらフライも大満足。
満腹の後にTin Bucketでビールを飲み、
いざ2軒目Lompocへ行こうと思ったらまさかの貸切営業で撃沈。
気を取り直して、近くのNew Seasons Marketというスーパーへ参ります。
旅先でのスーパー巡りは欠かせません。
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ボトルに詰めてビールを買えるサービス
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パイ皿ってそういうネーミングだったのか
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素敵な陳列棚
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この子達は連れて帰りました
こちらのニューシーズンズマーケットは、
地元オレゴン州の地域密着型のオーガニックスーパーでして
地産地消に力を入れております。
アメリカのオーガニックスーパーと言えば、
Whole FoodsTraderjoesが有名ですが、
こちらのスーパーは日本でも有名らしく、
マーケティング業界、飲食業界の方々も見学に行っているくらいのようです。
こんな感じ。
ここの商品構成が地元の物を中心に近隣の物でして、
眺めても良し、手にとっても良しなのです。
雑貨ですら可愛いなんて。
ここの商品だけでスーツケース一杯にして帰りたいくらいでした。
お土産にこちらでシアトル産のオーガニックチョコレートを買いまして、
それがすこぶる美味しゅうございました。
銘柄を忘れてしまったことが悔やまれます。
ポートランドで有名、いえアメリカでもその名を轟かす本屋。
それがPOWELL’S BOOKSです。
街の中心のワンブロック全部が敷地という大きな本屋で、
内部は新書販売、中古買取、カフェ、雑貨売り場などが設けられています。
カテゴリー別に色分けされた表示案内で目的の本に辿り着くことも容易く、
新書と古書が一緒に並べられており比較検討することが可能です。
気になる本があったら、近くの椅子に座ってゆっくり読むこともできますし、
カフェでコーヒーを飲みながら読むこともできます。
わたくしが真っ先に向かったのは料理本コーナーでした。
料理もフレンチ、イタリアンなどに分類されていまして大変探しやすいものでした。
料理以外にも肉、魚、ビールなどの分類もありました。
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パツキンのおっさんが花びら散らしてる料理本
一見料理本には見えずに間違い本かと手に取ってしまいましたが、
アメリカの料理タレントのガイ・フィエリさんの本でした。
TV番組とレストランを展開しているガイさんは、
NYタイムスにお店をdisられるというニュースで巷では有名でした。
コチラ。
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肉の全てがここに凝縮されている素敵な本
この一冊とよく切れるナイフがあれば、
肉の解体から料理までお茶の子さいさいでしょう。
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こんなクッキーばっか食ってるからデ(ry
クッキー本コーナーでインパクト大だったこちらの本。
このクッキーだけで1日のカロリーが全摂取できそうです。
中のレシピはカップが基本の大型レシピ。
小麦粉カップ2杯、砂糖カップ1杯とかそういうざっくり加減です。
小さじ1/8とか52gとかありえない世界です。
料理コーナーを見るだけで1日3回顔出してました。
次回来訪時はここで一日過ごす日を作りたいものです。
パウエルについてはコチラの記事が詳しいです。
アメリカに来てからというもの野菜に飢えておりました。
宿に付いている朝食はパン、ピーナッツバター、ジャム、コーヒー、
紅茶、良くてバナナかグレープフルーツが付いているくらいでして、
日中はビールの摂取ばかりで栄養が偏っておりました。
ビールの酵母のせいか滞在中半分くらい下痢でしたし。
おかげでアメリカで痩せるという特異な現象に陥りました。
ジーンズが緩くなり、何度か半ケツになりかけました。
これはいかん。何か食べなければ。
でも巨大ピッツァやナチョス山盛りは食べたくない。
どうしても野菜が食べたい。
それも美味しい野菜を山盛り食べたい。
よっしゃ、Whole Foodsじゃー。
ホールフーズは全米に展開しているオーガニックスーパーでして、
こちらのサラダ&デリバーは$8.99/1lbくらいかな。
サラダ以外に温かい惣菜や冷菜も選べます。
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マリネコーナーだけでこれだけあるのよ
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緑の葉っぱ類山ほど、ナスのマリネ、チーズ、オリーブ、タブレ、
パプリカマリネなどなど容器にぎっしり入れちゃった
開店してすぐになだれ込んで野菜を山盛りとクラムチャウダーを食べたら
満ち足りました。
クラムチャウダーはどろっとしすぎてややヘビーでしたが。
ファミレスのサラダバーなるものに
ホールフーズ様の爪の垢を煎じて飲ませたいです。
これだよ、これだけあって初めてバーを名乗っていいんだよ。
アメリカ滞在中、ホールフーズともう一つのスーパーにお世話になりました。
TRADER JOE’Sです。
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ラズベリーがこれだけ入ってこのお値段
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生ハムよりもサラミが大好物なので
ホールフーズはベジ、オーガニック製品を扱っているため
お値段もお高めで客層もアッパーが多いようですが、
トレーダージョーズは価格は抑え目でお求め安くなっております。
ポートランドで一番美味しかったもの。
それはフライドポテトでした。
パウエルブックスでフードトラックの本を読んでおりましたら、
やけに美味しそうなフライドポテトのお店が載っていました。
場所を見てみるとポートランドではありませんか。
これは行くしかないと即行動。
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こちらがそのPOTATO CHAMPION
角地にある敷地に何店舗かフードトラックが集まっている
いわば屋台村のような場所でした。
お目当てのフライドポテト以外もピッツァ、クレープ、パイ、
コーヒーショップなど軽食が軒を連ねています。
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ガレットも食べてみたかったけど胃袋が追いつかず
フライドポテトのサイズとソースを選びます。
ソースは本にタラゴンアンチョビマヨが美味しいと書いてあったので
それを注文すると、オーナーも「それが美味しいよ」と言ってました。
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一番小さいサイズでこのボリューム。アメリカってやつは。
細身の切り方で皮ごと揚げられた芋は香ばしく、中はしっとり。
油はピーナッツ油を使っているそうです。
タラゴンアンチョビマヨソースはただただ美味しい。
フライドポテトとマヨネーズという組み合わせはハイカロリーの塊ですが、
そんなことを考えていたらこの国では生きていけないのです。
しかし頑張って食べてみたのですが、いかんせん量が多すぎるのです。
半分くらいは夕飯用にお持ち帰りにしました。
結論。今まで食べたフライドポテトで一番美味しゅうございました。
また食べに行きたいです。
さて、わたくしがフライドポテトと格闘している時分、
30cmは優にある巨大ピッツァをたった1人で平らげた
アメリカならではの巨体の男性が隣に座っておりまして、
その方がダイエットコークを飲んでいたことが印象的でした。
問題点はそこじゃないのに。
コーラをカロリーオフする前に、ピッツァの1人完食プログラムを止めとけよ。

2014年02月15日

アメリカビール旅行・ポートランド編・其の壱

シアトルの次はビール天国ポートランドへと移動です。
すんごく長くなるのでビールのことを書いた其の壱と
食べ物&その他を書いた其の弐に分けてあります。
こちらは其の壱でございます。
さてポートランド第一弾ビールはコチラ。

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Tin Bucketは昼から飲めるのよ
こちらはN.Williams Aveを散策していたら見つけました。
見つけた時点ではOPEN前でしたので、それまで腹ごしらえ。
腹ごしらえしたお店については其の弐に書きます。
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変わったタップだなあ
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※クリックで拡大
モニターにビールの一覧表。ミード(蜂蜜酒)が多い
Thin Bucketはひげもじゃの男性がカウンター内にいました。
タップの形は見たことがないタイプで、化学実験っぽい感じです。
カウンター内の壁にモニターが設置されていて、
そこに本日のタップの名前、種類、醸造所、サイズ、価格が出ています。
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この日はハロウィンだったから町はゾンビだらけだった
IPAが好きなことを伝えオススメを聞いたらあれこれテイスティングさせてくれました。
残念ながらサンプラーはないけどテイスティングはOKの店が多くて
このシステムはありがたいものでした。
肝心のビールはSouthern OregonのSingle Hop Citra。
適度な苦さでうまうま。
シングルホップだとシトラ、ネルソンソーヴィンが好みです。
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タップもあるけど瓶も豊富
壁一面冷蔵庫で日本ではお目にかかれないビールがぎっしりです。
ずっと眺めていても飽きません。
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ふらりと立ち寄るお客が多いみたい
こういうお店が近くにあったら昼間1杯だけひっかけに来られるのに。
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この容器でビールを持ち帰ることもできる
自宅でビールパーティーなんて時は便利ですね。
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このお店のとおりの向かいにはブルーパブのLOMPOCがある
軽くひっかけたところで、お次はLOMPOCへ移動です。
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Thin Bucketの斜め向かいのLompoc
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この日は貸切で入れなかった!ショック!
まさかの貸切営業で入れませんでした。
がーん。
気を取り直してポートランド大本命のROGUEに行きました。
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ROGUEのサンプラー。左から7Hop,Mocha Porter,
American Amber,Juniper Pale Ale
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35TAP+ハンドポンプがあったような
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ROGUEのビールだけでこんなに飲めるなんて!
日本でちょこちょこ見かけるROGUEのビール。
ジュニパーベリーや他2,3種類しか飲んだことがありませんでしたが、
やたらと美味しいビールだと思っておりまして、
ポートランドに行ったら是が非でも立ち寄ろうと思っていたブルワリーです。
ついに来ることができまして感無量です。
直営だけあって選びきれないくらいのビールがあるのですが、
お一人様は黙ってサンプラー。
4種類を選べました。
7Hopは7種類のホップを使ったすんごいホッピーなビールです。
IBUもかなりお高め。
ホップ好きにはたまりません。
モカポーターはその名のとおりコーヒーフレイバーのポーター。
ボディはミディアムかな。後口は軽いです。
アメリカンアンバーは薄い褐色。
モルトとホップのバランスが良いです。
ホッピー過ぎずモルティでない。
ジュニパーベリーはやや濁りあり。
味わいはピルスナーっぽかったです。
モルティというのかしら。
どれもとても美味しかったです。
すげえなローグ。
この日はハロウィンの夜でしたから周囲の客はゾンビや海賊だらけ。
賑やかなバーとなりましたが、
IDチェックはどこよりも厳しかったです。
アメリカで言うところの公的なIDでないと認めないそうで、
自国の運転免許証を出して断られていた人もいました。
ゾンビがID出してる状況は冷静に考えると笑いがこみ上げてきます。
お次はDESCHUTES BREWERYです。
ローグのすぐ近くです。
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まずはサンプラー。手前左から時計回りにSession Diesel ISA,
Fresh Hop Saison, Chasin’ Freshies,
奥左からHop Trip, Double D Imperial Spelt Ale, Black Butte XXV
こちらのサンプラーは6種$8~10です。
ローグですでに酔っ払っていたのですが飲みました。
以下ざっと。
【Session Diesel ISA】
India Session Ale
IBU 55
AL 6.9%
スーパーライトなエール。
【Fresh Hop Saison】
IBU 20
Al 5.0%
セゾン酵母の香りがとても良い。
スペルト小麦とオーツ麦を使用。
柑橘系のフレイバー。
【Chasin’ Freshies】
IBU 65
Al 7.2%
アマリロ使用。
【Hop Trip】
IBU 38
Al 5.5%
各バレルに7ポンドのホップを使用。
ドライホッピング。
【Double D Imperial Spelt Ale】
IBU 19
Al 6.9%
ヴァイツェンボック。
ガムっぽい甘いフレーバー。
フルボディ。
【Black Butte XXV】
IBU 64
Al 11.3%
ハイアルコールビール。
デーツ、いちじく、チョコレート、のフレーバー。
バーボンのバレルエイジ。
フルボディ。
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ビールもTシャツも売ってます
見渡せる広いフロアーにほぼ満席の熱気。
しかしながらローグよりも広いせいか窮屈さは感じません。
ここで相当べろべろになってあまり記憶がありません。
0時くらいまで飲んでいましたが、無事宿へ帰宅いたしました。
ゾンビが歩いていてもぎょっとしない夜でした。
翌日。
歩いていたら見つけたので入ったお店は、
LUCKY LABRADOR BREWINGです。
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黒いラブラドールの看板が目印。ラブドールではない
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広い駐車場。駐輪スペースももちろんあり
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犬Tシャツがずらり
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店内はとても広い
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サンプラー。IPAが好きだを伝えてからオススメを選んでもらった
【Super IPA】
アメリカンIPAらしいホッピーなビール。
下品なまでにホッピー。
カラーは褐色。
テイスターやジャッジなら『ホップの香りが支配的』とか言うのでしょう。
【Dog Day IPA】
上記のIPAよりも穏やか。
カラーは褐色。
【ポーター】
薄めの黒。
独特の草のような香りがする。
あんまり美味しくない。
【Extra Pale Ale】
 ポーターと同じく美味しくない。残してしまった。
【クリスタルヴァイツェン】
クリスタルだけに濁りなしのヴァイツェン。
色は褐色でヴァイツェンにしては濃い目かしら。
【ESB】
最近日本でも良く耳にするEnglish Special Bitter。
IPAほどではないが苦い。
IPAに慣れるとイギリス系のエールはホップの面で物足りなくなるんですが、
モルトとのバランスを考えるとこういうスタイルの方が的確なのかと考えたり。
店内は近所の人でわいわい賑わいそうな雰囲気ですが、
サーブしてくれるおっさんはメタラーかハーレーの人どちらかの属性でした。
はい。もういっちょ行きますよ。
ポートランドで超有名なBAILEY’S TAP ROOM
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平日の15時過ぎだというのに椅子席はフル
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※クリックで拡大
モニターにビールの種類、産地、サイズ、価格、ケグの残量メーターも!
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昼からはしごでへろへろだけどヴァイツェンを飲むよ
こちらは街のど真ん中にありまして、
アクセスは非常にしやすい立地であります。
オレゴン州を中心に近隣の州のビールをタップで取り揃えています。
ボトルもあります。
開店1時間後ですでに店内は人でごった返していました。
どうみても旅行者じゃないような方ばかり。
みんな平日の昼間に一体何をしているのやら。
ということはポートランドなら昼間っからビールを飲んでも白い目で見られない
素晴らしい環境と言えましょう。
でだ。
何が何でも来たかった理由は、
ここの売りのビールのモニターを見たかったのです。
飲みたかったビールが前の人ので売り切れとか、
少ししかなかったとかそういう残念なシチュエーションに出くわした
ビール好きは多いと思うのですが、
この残量メーターがあればその心配は減ります。
しかもお店のHPからも見れるので、
出先からビールの残量チェックもできるという画期的なシステム。
加えてビールについての説明も一目瞭然。
このシステムは面白い。
日本にも導入されそうですよね。
最終日。
まだまだ真っ暗な早朝3時半。
ポートランド空港へ向かいます。
そうしましたら最後までポートランドに度肝を抜かれました。
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空港内にもROGUEがあるなんて素晴らしすぎる!
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はぁはぁ。朝5時からみんな飲んでるんだよ
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Dead Boy IPA
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おなじみのグラスでいただきますのはJLS-Rogue Farms Wet Hop Ale
パイント$4程度です。安い。
日本だと1000円オーバーするところが多いです。
直営という強みと酒税の違いでこんなに安くなるのですね。
おかげさまで搭乗ギリギリまでビールを飲んでしまい、
気がついたらサンフランシスコに着いていました。
わー、ワープしたー。
最初から最後まで飲み続けたポートランドでございます。
必ず再訪するぜ。

2013年12月07日

アメリカビール旅行・シアトル編

FBとツイッターでちょこちょこアップしておりましたが
アメリカに行ってまいりました。
一人で海外旅行は社会復帰後初です。
今回はクラフトビールの最先端を担うアメリカのビール事情に的を絞って、
ひたすらビールを飲むことを目的としました。
場所はシアトル、ポートランド、サンフランシスコ、サンディエゴ。
美術館や博物館、動物園、水族館の類の観光名所は一切禁止。
大好きなカバの尻を見ない。爬虫類館にも寄らない。絵画の一枚も観ない。
そんな時間がかかるものに行く暇があったらブルーパブに行きました。
アルコールへの渇望のために他の娯楽は一切見向きもせず、
ひたすらビールストイックの行動。
行ったのはビアパブ、醸造所、スーパー、本屋、墓場のみ。
よく頑張りました。特に肝臓と胃袋。
こんなに肝臓を愛しく思ったことはありませんでした。
ということで各地のビール情報及び食べ物情報をアップしてまいりますが、
当ブログでお馴染みの料理画像は少なめになっておりますのでご了承ください。
だってアメリカの食事って(ry
そして備忘録も兼ねてビールの感想も書き連ねます。
興味のない方は読み飛ばしてください。
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シアトル着2時間後、早速飲みに出かけました
シアトル一軒目はRock Bottomです。
全米各地で展開するブルーパブです。
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サンプラーサイズで飲むことに。$6
左からケルシュ。ホワイトエール。IPA。レッドエール。
スタウト。パンプキンエール。
ドイツのケルンのビール、ケルシュがあることに驚いたのですが、
これ以降もケルシュをあちこちで見かけました。
アメリカでケルシュはメジャーなスタイルのようです。
でもケルシュは味わいが淡白すぎてわたくしにはまだその魅力がわかりません。
例えるなら、ギムナジウムで純粋培養された線の細い男子みたいなんですわ。
いや、その萩尾望都先生や竹宮恵子先生の世界は大好きなんですけど、
脇を固めるちょい悪な登場人物の方に惹かれる傾向にあるため、
取っ付きにくいのにいつの間にか癖になるIPAとかの方が相性が合うのです。
ざっとコメント。
パンプキンは薄い琥珀色。シナモンフレーバー。
ハロウィン前に出す季節物のビール。
かぼちゃの味はよくわからず。
スタウトはコーヒーフレーバー。
かなりダーク。
ホワイトエールはオレンジピールとコリアンダーを仕様。
時間が経つと味わいが薄まる。
レッドエールは赤銅色。
ホッピーで美味しい。
IPAはかなりIBUは高いと思う。
美味いね。
少ない量であれこれ飲めるサンプラーサイズを用意しているお店が多いので、
独り飲み歩き派としては大変ありがたいです。
今回のアメリカ旅行ではお世話になりました。
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つまみはナチョス
つまみにナチョスを頼みましたら、
店員さんの「おめーはハーフサイズにしとけ」というアドバイスどおりにしてみたら、
直径30cmの皿に山盛りナチョスがやってきました。
これでハーフならば通常サイズはどんだけてんこ盛りなのかしら。
この後ナチョスと格闘していたら○唐が絡んできてゲームの相手をしたりと
面倒になったので早々に退散。
金持ちの毛○でしたが奢ってくれませんでした。ちっ。
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気を取り直してTHE PIKE
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またまたサンプラー。$11
手前左からPike Naughty Nellie,Pike Pale Ale,Pike IPA,
奥左からPike Kilt Lifter,Pike XXXXX,Pike Monk’s Uncle です。
・Pike Naughty Nellie
オーガニックゴールデンエール。
多くの性的魅力を兼ね備えたとか書いてある。
苦い。
・Pike Pale Ale
ペールエールなのにフルボディ。アンバーエールみたい。
でもってモルティ。
・Pike IPA
IPAらしいホップの効き具合。
『300 beers to try before you die』にも載ってる。
・Pike Kilt Lifter
スコッチエール。
スコッチエールが苦手なのでコメントなし。
・Pike XXXXX
エクストラスタウト。
ロースト香強し。苦い。IBUはIPAよりも高い。
・Pike Monk’s Uncle
ベルジャントリペル。
わたくしの大好物のスタイル。
マンゴーのようなフルーティーな香りがたまらん。
フルボディ、ハイアルコール9%。
うめーうめー。
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THE PIKEは毎日11時から飲めるのよ
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シアトル2日目。1軒目はBrouwer’s Cafe
こちらも11時から飲めます。
午前中からビールが飲めるなんてアメリカっていい国ですよね。
ええ、昔から大好きでした。アメリカ。
こちらは64TAPにボトルは300以上。
このTAP数は日本では中々お目にかかれません。
ベルギービールとシアトルを中心としたアメリカのビールの他にも、
ドイツ、イギリス、スウェーデンもありました。
残念ながらサンプラーはありませんでした。
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Fremont Trifecta IPA
地元シアトルのビールです。
褐色でホッピーなIPA。うまい!
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Elysian Dry Fly Bbi-Aged Dragonstooth Stout
こちらもシアトルのビールで泡立ちがきめ細かく滑らかなスタウトです。
Al度数は7.45%とやや高めのミディアムボディ。
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ガーゴイルがいるよ
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天井には蜘蛛
店内はスタイリッシュな軽めのゴシックです。
1階の壁沿いに2階へと続く階段があり、
壁2階はをぐるりと囲むような構造で完全な吹き抜けになっています。
天井が高いから混雑していても窮屈と感じなさそうです。
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お次はHALE’s ALES
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左からケルシュ。ヴァイツェン。ペールエール。マングースIPA。ビッグアンバー
5 oz.のテイスターサイズをあれこれ注文してみました。
1杯$1.35!
ケルシュはやや濁り、草のような香り。
ヴァイツェンはどえらい濁りっぷりで、まるで無濾過のリンゴの絞り汁みたいでした。
かなりイースティ、酵母臭い。
はっきりいってまずい。こんなもん出すなというレベルです。
こんなひどいビールをよく出すなあ。びっくらこきました。
ペールエールはクリアで適度なホッピーさ。まあ普通。
IPAはやや濁りあり。IPAの割りに苦味が少なくぼんやりした印象。
アンバーは酸味あり。でもまあ飲めるよ。この中では。
こちらはビールの味もひどかったけど接客も残念なものでした。
店内は広くて子供の遊べるスペースもあるくらいですから、
休日は家族連れで賑わったりするのでしょうけど。
うーむ。
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気を取り直してお次はPEDDLER BREWING
美味しいビールを飲むぞー、口を清めるよーとドアを開けようとしたら休みでした。
ガーン。
口がまずいビールで穢れたままとなりました。
ここのビールは是非飲んでみてかったのですが次回に持ち越しです。
ちなみにこちらのテイスティングルームは食べ物の持ち込みOKです。
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スーパーのビール売り場。通常は1/2ダースで販売
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Lagunitasも大好き
DOGFISH HEADSierranevadaが普通に売ってるって羨ましいです。
レフトハンドのミルクスタウトもありますね。
いいなあ。いいなあ。
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ハロウィン前日のスーパーではこんな飾り付けが。ラグニタスだよ
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オーガニックスーパーの野菜の美味そうなことといったら
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夜のハンマリングマン
シアトル美術館の前にいる作品です。
昼間はひたすらビールを飲み歩いていたので、
夜中にしか観れませんでした。
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ブルース・リーの墓参りに行く途中

2013年10月02日

牛久ツアー~牛久大仏編

茨城にある世界一大きな大仏、牛久大仏を見に行ってまいりました。
天気も良く巨大仏像を見るにはもってこいの陽気でした。
牛久までは日暮里から常磐線で40分強という近さです。
茨城がこんなに近いとは。
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これなら迷わない
牛久駅前からは『牛久大仏』への直行バスがありました。
片道500円。
あら結構お高い。
現場までは9km程あります。
駅から離れ工場が出てきた辺りでお目当ての大仏のお出ましです。
進行方向、バスの右側に座っていると見えてきました。
まだ距離はあるのにこんなに見えるとは。
どのくらい大きいのかしら。
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見えた!
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体長120m。自由の女神よりも大きいよ
以前当ブログでも取り上げた、
ロシアはヴォルゴグラードにある母なる祖国像は85m。
それよりも35mも大きい牛久大仏でございます。
ちなみにリオでジャネイロのキリスト像は39.6mです。
現地で見た時はその大きさに圧倒されましたが、
大仏と比べると意外と小さかったようです。
この牛久大仏は平野にいきなり立ってわけではなく、
牛久浄苑という霊園に立っております。
目玉の大仏以外にも、小動物公園、花畑、庭園、レストランなどもあります。
墓参りついでに大仏を拝んで、さるの曲芸を見て、
公園で遊び、ピクニックなどという休日の過ごし方ができることを考えますと、
複合型施設の霊園と言えましょう。
これだけ見てると新興宗教の類なのかと思ったら、
浄土真宗東本願寺派でして、
お東騒動で分裂した一派のようです。
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お約束の大仏ポーズ
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大仏へと続く道
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鐘は強く突いちゃいけません
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や、やさしくついてね…
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真下から見上げると大迫力。背後にオーラが渦巻いてるよ!
巨像恐怖症の方だと確実にちびります。
頭がもげたらどうしようとか、目からレーザーが出てきそうだとか、
頭の天辺にあるアンテナがあるからマジンガーZみたいなもんだとか
ありがたい大仏様の御足元でそんな世俗な話をしておりました。
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シュールな光景
動物ふれあい広場ではサルの曲芸なるものをやっていたのですが、
雄ザルが玉乗りをしている間、こちらの雌ザルは舞台上でじっとしたまま。
一度玉拾いに行ったくらいで動きませんでした。
対照的に雄ザルは近くにいた子供達に
牙を剥いて威嚇をするという本気のアドリブを見せてくれました。
そんな役者魂が炸裂する舞台に観光客が釘付けのうちに、
大仏の中に入ってしまえということになりました。
これが凄かった。
自動ドアが開き中へ入ると、ドアは閉まり暗闇となりました。
そこに静かに響き渡る「ジェットストリーム。こんばんは城達也です」的なナレーション。
暗闇になって低音ボイスが流れてきたところで
わたくしは笑いを堪えることに必死でした。
隣にいた友人も同じような息遣いだったので、
笑いがこみ上げてきていたのでしょう。
阿弥陀如来の光の世界についてのお話が終わると、
右側にある無数の仏像のイルミネーションが。
数秒毎に色を変えそれはもうカラフルなのです。
最初ホログラム仏像かと思いましたが半透明の仏像そのものが光っていました。
何これ。すげえ。
その後、全面の扉が開かると、ゆらめく光の部屋が待ち構えていました。
そうか。ここが極楽浄土か。
大仏の中に極楽があるなんて思いませんでした。
でも極楽浄土は1階だけでして、その後上階に行くと土産物やら
永代供養の費用やらの俗臭が漂って参ります。
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世界一の後ろには『チイイイイ!!』とつけたくなる
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大仏の建設写真
ここだけ抜粋すると奇怪遺産に出てもおかしくないと思います。
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大仏三階
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天井までぎっしりと。これなあに?
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正解は永代経の仏様
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小さいので30万円。大きいので100万円。
お早めにどうぞという不動産屋の謳い文句みたいなのが書かれていますが、
空いている棚はたくさんありました。
のせられちゃダメ!絶対!
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生々しい
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こえーよ
友人は夜の大仏を見たいとの希望でしたが時間的にちょっと無理でして、
田舎のパチンコ屋のようにスポットライトを浴びる大仏の写真で満たすことに。
最終的には大仏の胸の辺りまで登れまして、
四方の小窓から茨城の風景を楽しむことができました。
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活きが良すぎる鯉たち
大仏の外を出ると鯉がうじゃうじゃいる池に出ました。
本当にうじゃうじゃです。
自ら浅瀬に上ってきてまで餌を所望する貪欲さ。
このまま何百年と続ければ、
鯉も陸に上がって足が生えて歩き始めるんじゃないかってくらいです。
オーストラリアのパロネラパークのうなぎよりも数が多かったと思います。


上りすぎて打ち上げられて人間に助けてもらっている鯉までいました。
なんと強欲な。
それにつけても畜生の浅ましさよ。
100円で餌が売っていたので勿論わたくしも買いました。
打ち上げられた鯉を助けたい。そして恩返しされたい。
機織はいらんから現金で。
ああ、浅ましい。浅ましい。
【総評】
牛久大仏は休日のアトラクションとして楽しめます。
でも一度で充分かな。
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牛久の駅前にて
牛久の観光はまだ続きます。

2013年02月12日

輝け!第2回肉欲女子会

第2回肉欲女子会が開催されました。
第1回目はいつ開催したのかと申しますと、
煮こみやなりただったということを今決めました。
ですので今回は2回目です。
肉欲女子会とは
『思う存分肉を喰らい酒を飲む』という趣旨の元に集う女子会です。
この日ばかりは酒が飲めない人とベジとは決別です。
これもさっき決めました。
後づけありありです。
さて第2回肉欲女子会は野方の秋元屋で開催されました。
予約不可。
17時の開店からどんどん席が埋まり、18時過ぎには満席となるこちらのお店。
もつ焼き屋さんです。
予約不可の繁盛店で席を確保しないとですので、
OPEN10分前に待ち合わせをして皆様食べる気満々です。
水曜日の17時前に店前で一番乗りでOPENを待つ女子3名。
もう少し人数がいても良かったのですが、
この待ち合わせ時間に来れる人はかなり限られまして、
肉と酒好きな少数精鋭部隊となったのです。
寒くなさそうで混雑とも無縁そうなカウンター奥の席を確保しどかどか注文しました。

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まずはもつ煮込み
カウンターの大鍋でぐつぐつと煮込まれていた煮込み。
勿論注文しましたとも。
臭みなんぞは全くなく、付いてる脂の美味しいこと。
外は雪が残っている寒さでしたから、
身体の芯から温まる一品でした。
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半焼きちれだっけ。レバーだっけ。
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つくね
このつくねが最高でした。
つくねが美味しい店に悪い店はないです。
今考えました。
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カシラとせせりだったかしら
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ミミガー
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絶品・ガツ酢
大きなタッパー一杯に仕込んであるガツ酢を見て注文してしまいました。
モツを酢で食べることは始めてです。
これがまた素晴らしく美味しいのです。
酢で口の中の脂っぽさがさっぱりして、
次の肉を呼んでしまうという呼び水ならぬ呼びガツ。
これ以降、わたくしの台所仕事の1つとしてアメ横センター地下でガツを買い込み、
ガツ酢を作ることが続きました。
ガツ酢いいよ。いいよガツ酢。
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あれ?こっちがちれかな?
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タレ焼きの何か
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最後は酔っ払ってるので覚えてません
さて、見た目がどう見てもち○こというビルマの奇岩寺と、
同じく見た目がどう見てもキン○マ、しかも金色というビルマの奇岩寺を拝観した後、
転んで数箇所骨折した友人が今回の参加者の1人でした。
骨折が判明したその日に飲酒はいいのかと思いますが、
まあそれはさておき、その友人から奇岩の画像を見せてもらい
わーこれはそのまんまだーなどと言いながら盛り上がりました。
そして翌日。
わたくしは自転車ごと倒れて両足、左腕を強打したのでした。
奇岩を馬鹿にしちゃいけないね、というのが教訓です。
もつ焼き最高!

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