2014年02月15日

アメリカビール旅行・ポートランド編・其の壱

シアトルの次はビール天国ポートランドへと移動です。
すんごく長くなるのでビールのことを書いた其の壱と
食べ物&その他を書いた其の弐に分けてあります。
こちらは其の壱でございます。
さてポートランド第一弾ビールはコチラ。

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Tin Bucketは昼から飲めるのよ
こちらはN.Williams Aveを散策していたら見つけました。
見つけた時点ではOPEN前でしたので、それまで腹ごしらえ。
腹ごしらえしたお店については其の弐に書きます。
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変わったタップだなあ
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※クリックで拡大
モニターにビールの一覧表。ミード(蜂蜜酒)が多い
Thin Bucketはひげもじゃの男性がカウンター内にいました。
タップの形は見たことがないタイプで、化学実験っぽい感じです。
カウンター内の壁にモニターが設置されていて、
そこに本日のタップの名前、種類、醸造所、サイズ、価格が出ています。
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この日はハロウィンだったから町はゾンビだらけだった
IPAが好きなことを伝えオススメを聞いたらあれこれテイスティングさせてくれました。
残念ながらサンプラーはないけどテイスティングはOKの店が多くて
このシステムはありがたいものでした。
肝心のビールはSouthern OregonのSingle Hop Citra。
適度な苦さでうまうま。
シングルホップだとシトラ、ネルソンソーヴィンが好みです。
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タップもあるけど瓶も豊富
壁一面冷蔵庫で日本ではお目にかかれないビールがぎっしりです。
ずっと眺めていても飽きません。
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ふらりと立ち寄るお客が多いみたい
こういうお店が近くにあったら昼間1杯だけひっかけに来られるのに。
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この容器でビールを持ち帰ることもできる
自宅でビールパーティーなんて時は便利ですね。
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このお店のとおりの向かいにはブルーパブのLOMPOCがある
軽くひっかけたところで、お次はLOMPOCへ移動です。
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Thin Bucketの斜め向かいのLompoc
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この日は貸切で入れなかった!ショック!
まさかの貸切営業で入れませんでした。
がーん。
気を取り直してポートランド大本命のROGUEに行きました。
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ROGUEのサンプラー。左から7Hop,Mocha Porter,
American Amber,Juniper Pale Ale
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35TAP+ハンドポンプがあったような
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ROGUEのビールだけでこんなに飲めるなんて!
日本でちょこちょこ見かけるROGUEのビール。
ジュニパーベリーや他2,3種類しか飲んだことがありませんでしたが、
やたらと美味しいビールだと思っておりまして、
ポートランドに行ったら是が非でも立ち寄ろうと思っていたブルワリーです。
ついに来ることができまして感無量です。
直営だけあって選びきれないくらいのビールがあるのですが、
お一人様は黙ってサンプラー。
4種類を選べました。
7Hopは7種類のホップを使ったすんごいホッピーなビールです。
IBUもかなりお高め。
ホップ好きにはたまりません。
モカポーターはその名のとおりコーヒーフレイバーのポーター。
ボディはミディアムかな。後口は軽いです。
アメリカンアンバーは薄い褐色。
モルトとホップのバランスが良いです。
ホッピー過ぎずモルティでない。
ジュニパーベリーはやや濁りあり。
味わいはピルスナーっぽかったです。
モルティというのかしら。
どれもとても美味しかったです。
すげえなローグ。
この日はハロウィンの夜でしたから周囲の客はゾンビや海賊だらけ。
賑やかなバーとなりましたが、
IDチェックはどこよりも厳しかったです。
アメリカで言うところの公的なIDでないと認めないそうで、
自国の運転免許証を出して断られていた人もいました。
ゾンビがID出してる状況は冷静に考えると笑いがこみ上げてきます。
お次はDESCHUTES BREWERYです。
ローグのすぐ近くです。
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まずはサンプラー。手前左から時計回りにSession Diesel ISA,
Fresh Hop Saison, Chasin’ Freshies,
奥左からHop Trip, Double D Imperial Spelt Ale, Black Butte XXV
こちらのサンプラーは6種$8~10です。
ローグですでに酔っ払っていたのですが飲みました。
以下ざっと。
【Session Diesel ISA】
India Session Ale
IBU 55
AL 6.9%
スーパーライトなエール。
【Fresh Hop Saison】
IBU 20
Al 5.0%
セゾン酵母の香りがとても良い。
スペルト小麦とオーツ麦を使用。
柑橘系のフレイバー。
【Chasin’ Freshies】
IBU 65
Al 7.2%
アマリロ使用。
【Hop Trip】
IBU 38
Al 5.5%
各バレルに7ポンドのホップを使用。
ドライホッピング。
【Double D Imperial Spelt Ale】
IBU 19
Al 6.9%
ヴァイツェンボック。
ガムっぽい甘いフレーバー。
フルボディ。
【Black Butte XXV】
IBU 64
Al 11.3%
ハイアルコールビール。
デーツ、いちじく、チョコレート、のフレーバー。
バーボンのバレルエイジ。
フルボディ。
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ビールもTシャツも売ってます
見渡せる広いフロアーにほぼ満席の熱気。
しかしながらローグよりも広いせいか窮屈さは感じません。
ここで相当べろべろになってあまり記憶がありません。
0時くらいまで飲んでいましたが、無事宿へ帰宅いたしました。
ゾンビが歩いていてもぎょっとしない夜でした。
翌日。
歩いていたら見つけたので入ったお店は、
LUCKY LABRADOR BREWINGです。
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黒いラブラドールの看板が目印。ラブドールではない
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広い駐車場。駐輪スペースももちろんあり
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犬Tシャツがずらり
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店内はとても広い
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サンプラー。IPAが好きだを伝えてからオススメを選んでもらった
【Super IPA】
アメリカンIPAらしいホッピーなビール。
下品なまでにホッピー。
カラーは褐色。
テイスターやジャッジなら『ホップの香りが支配的』とか言うのでしょう。
【Dog Day IPA】
上記のIPAよりも穏やか。
カラーは褐色。
【ポーター】
薄めの黒。
独特の草のような香りがする。
あんまり美味しくない。
【Extra Pale Ale】
 ポーターと同じく美味しくない。残してしまった。
【クリスタルヴァイツェン】
クリスタルだけに濁りなしのヴァイツェン。
色は褐色でヴァイツェンにしては濃い目かしら。
【ESB】
最近日本でも良く耳にするEnglish Special Bitter。
IPAほどではないが苦い。
IPAに慣れるとイギリス系のエールはホップの面で物足りなくなるんですが、
モルトとのバランスを考えるとこういうスタイルの方が的確なのかと考えたり。
店内は近所の人でわいわい賑わいそうな雰囲気ですが、
サーブしてくれるおっさんはメタラーかハーレーの人どちらかの属性でした。
はい。もういっちょ行きますよ。
ポートランドで超有名なBAILEY’S TAP ROOM
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平日の15時過ぎだというのに椅子席はフル
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※クリックで拡大
モニターにビールの種類、産地、サイズ、価格、ケグの残量メーターも!
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昼からはしごでへろへろだけどヴァイツェンを飲むよ
こちらは街のど真ん中にありまして、
アクセスは非常にしやすい立地であります。
オレゴン州を中心に近隣の州のビールをタップで取り揃えています。
ボトルもあります。
開店1時間後ですでに店内は人でごった返していました。
どうみても旅行者じゃないような方ばかり。
みんな平日の昼間に一体何をしているのやら。
ということはポートランドなら昼間っからビールを飲んでも白い目で見られない
素晴らしい環境と言えましょう。
でだ。
何が何でも来たかった理由は、
ここの売りのビールのモニターを見たかったのです。
飲みたかったビールが前の人ので売り切れとか、
少ししかなかったとかそういう残念なシチュエーションに出くわした
ビール好きは多いと思うのですが、
この残量メーターがあればその心配は減ります。
しかもお店のHPからも見れるので、
出先からビールの残量チェックもできるという画期的なシステム。
加えてビールについての説明も一目瞭然。
このシステムは面白い。
日本にも導入されそうですよね。
最終日。
まだまだ真っ暗な早朝3時半。
ポートランド空港へ向かいます。
そうしましたら最後までポートランドに度肝を抜かれました。
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空港内にもROGUEがあるなんて素晴らしすぎる!
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はぁはぁ。朝5時からみんな飲んでるんだよ
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Dead Boy IPA
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おなじみのグラスでいただきますのはJLS-Rogue Farms Wet Hop Ale
パイント$4程度です。安い。
日本だと1000円オーバーするところが多いです。
直営という強みと酒税の違いでこんなに安くなるのですね。
おかげさまで搭乗ギリギリまでビールを飲んでしまい、
気がついたらサンフランシスコに着いていました。
わー、ワープしたー。
最初から最後まで飲み続けたポートランドでございます。
必ず再訪するぜ。

2013年10月17日

牛久ツアー~牛久ブルワリー編

大仏を見た後は
わたくし的に今回の本命だった牛久ブルワリーへの訪問でございます。
本命だったと過去形になっていますが、
そりゃ貴方、あんな馬鹿でかい大仏の中に入ってトリップ空間を体験したら
大仏の圧勝です。
ビール目的のはずだったのに。
とはいえ夏の暑さで喉が渇いておりますし、
牛久まで来てビールを飲まないわけにはまいりません。
しっかりがっつりいただいてまいりました。
こちらではレンガ造りの素敵な建物のレストラン、ラ・テラス・ドゥ・オエノン
屋外でもBBQができるBBQガーデンの2箇所でビールをいただくことができます。
わたくし達はBBQガーデンで飲み食いすることにいたしました。
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本日のビールは5種
こちらの牛久ブルワリーはドイツビールのスタイルで作られているため、
ヘレス、デュンケルがありました。
右上の秋あがりはメルツェンです。
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多分ウィートエール
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多分メルツェン
1杯500円くらいだったような。
一応全種類をいただいたような。
アルコール摂取時の記憶力の低下が近年著しいです。
うろ覚えな記憶の糸を手繰り寄せてみますと、
秋あがりが美味しゅうございました。
赤銅色のミディアムボディ。
多分。
ブルワリー直営パブで飲む良さと言えば、
新鮮なビールを手軽な値段飲めることに尽きます。
そして場所によっては醸造所見学ができるというのも魅力的です。
こちらでは常時見学可ではありませんでしたが、
美味しいビールを大人数で飲めるスペースがあるだけでも
行く価値がありました。
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日がとっぷりと暮れてからはワインへ移行
BBQガーデンでは夕方から地元の方々と思われる面々が
わらわらと出没してきて、
外では大人が酒盛り&子供は芝の上でレスリングという
老若男女楽しめる場所と化しておりました。
それにしても小学生男子というものは、
遊び道具はなくとも広場さえあれば大運動会を始める生き物なのですね。
自然と一対一でレスリングを始めたり、リレーが始めたり。
おそらく動かずにはいられないDNAが組み込まれているのでしょう。
水を見れば事後を考えずに浴びる、飛び込む。
棒が落ちていれば拾う、奪い合う、振り回す、長さを競い合う。
隙間があれば猫のように入り込む、挟まる、落ち着く。
お酒を飲みながら男子という生態について思いを巡らせておりました。

2013年09月18日

2013年東京セミ会

【閲覧注意】
虫耐性のない方にはしんどいと思いますので最初に申し上げておきます。
毎夏恒例のセミ会の様子をアップいたします。
たくさんの虫料理が出てきますので、苦手な方は見ないようにお願いいたします。

ということで2013年の夏も昆虫料理研究会主催のセミ会に参加してまいりました。
毎年申し込みが殺到し、あっという間に定員が埋まる人気イベントのセミ会。
今年は2回に分けてセミ会が開催されることになりました。
皆さんセミが大好きなんですね。しみじみ。
そしてなんと今年は息子の友人親子も一緒の参加です。
ありがたいことです。
過去3回の記録はこちらをどうぞ。

・2012年
・2011年
・2010年
都内某所に虫捕り網を持った大人が集まる光景ももう慣れました。
某所へ移動し、さあセミ捕りの開始です。
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今年は成虫が大量
去年は成虫が思ったように捕れずになんとも歯がゆい思いをしましたが、
今年は成虫が豊作です。
網を片手にセミにそっと近づき、素早く網をかけます。
たとえ逃げられても行き先を目で追い、落ち着いたところで再度狙いますが、
網を振る時の空気の振動が伝わるのか、逃げられることも多いです。
捕る人数が増えれば増えるほど、セミは高所に逃げてしまいますし、
セミの捕獲は意外と手こずります。
獲物を見つけて狙いを定めたら、あとは瞬発力の勝負です。
狩猟をしているような命がけの狩りではないけれど、
捕まえた時の達成感はなかなかのものです。
今年は豊作の成虫に反して幼虫が不作でした。
主催者の内山さんによりますと、
梅雨明けが早かったせいで幼虫が地上に出てくるのも早まり、
結果セミのピークが過ぎてしまったからだそうです。
例年8月初めは幼虫がわさわさ出てきていますが、
今年はわたくしと息子だけで4匹しか捕れず、
今夜の夕食の材料が足りないことを心配したくらいです。
それでは調理現場で移動しましょう。
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セミ幼虫の燻製の下味つけ
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やはり幼虫燻製が一番美味しい
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麦芽を燻製したビール・ラオホと合わせたい
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こおろぎも揚げちゃうよ
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ジャイアントミールワームとコオロギカナッペ
ジャイアントミールワーム(通称ジャイミル)は毎年素材として大活躍しています。
生きているジャイミルはとても可愛いです。
見て良し食べて良し。
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セミの素揚げ
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見事に羽までからりと揚がっているから揚げ
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はちのこ素麺
昆虫が苦手な方はこちらのはちのこトッピングの素麺はいかがでしょうか。
食べやすいですよ。
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せっせとセミの絵を描く息子
虫料理には手を出さない息子は、
持参した食料を食べてセミを描くことに精を出していました。
そんな息子と対照的なのは息子の友達。
彼は恐る恐るセミを口にしましたが、
「美味しい」と言って何匹も食べていました。
虫に限らず、見たことのない料理には手を出さない息子と違って、
好奇心いっぱいに挑戦している息子の友達親子は、
目一杯セミ会を楽しんでくれたようです。
FBで告知していましたが、
今年のセミ会の様子はNHKで放送されました。
内容はコチラ。
毎年親子でセミ会に参加しているわたくし達に
NHKの担当の方が興味を持ってくださったようでして、
インタビューも受けました。
ありがたやー。
2ちゃんで叩かれようと、友達が減ろうと、
紹介のされ方が『セミを食べる人』だろうと毎年参加した甲斐がありました。
継続は力なりって本当でした。
全国放送で姉家族にもわたくしと息子の成長ぶりを見てもらえたようですしね。
何も知らずに見ていた甥っ子は、
いきなり画面にわたくしが出てきたため相当驚いたようですが。

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AAにしたいレベル
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息子と友達も映ったの
セミ会がないと夏が終わりません。
来年も参加できますように。

2013年06月08日

直近シンクロ現象・其の壱

都築響一さんの『珍世界紀行』を熟読中に、
息子がこの本を知っていると言い出したので耳を疑いました。
学校の図書館にはないわよねーと思いながら聞いてみると、
以前夫が借りていたのをチラ見したらしいです。
これまでも時期を隔てて偶然お互いにNHKドキュメンタリーのドイツの屠畜から肉加工までのDVDを借りてきたり、
ディアゴスティーニのMURDER CASEBOOKの愛読者だったりしましたから、
このシンクロ現象も承知の上ではありますが、
その昔、夫と共通の友人に「2人とも死体が好きだから」という括りにされたことが
ふと脳裏に浮かんだりなんかして。
さてさて、こちらの中身は拷問、エロ、解剖、歴史、宗教などを
テーマにした博物館が満載。
息子も読みたがっておりますが、内容が内容だけに時期尚早です。
しばらくは手の届かぬ所に隠してこっそり読まねばなりません。

2013年01月02日

Goodbeer Faucets

渋谷のビアバーGoodbeer Faucetsの1周年イベントに行ってまいりました。
クリスマス前の連休にパイント1杯500円均一で飲めるという破格なイベントに
付き合ってくれそうな友人に片っ端から連絡しましたが、総フラれ。
何人にもフラれて最後に付き合ってくれた友人Eちゃんに感謝します。
相当混むイベントになるだろうと予想して17時OPEN前に
店前で待ちました。
勿論ヘパリーゼは飲んであります。
するとわらわらと人が集まり始め、OPENする頃には立派な列が出来上がっていました。
この日のラインナップはコチラ。

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すんごい充実っぷりによだれが  ※クリックで拡大
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ストーンのカリベルジーク、ヌグネのブラン。サラミ最高
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マッドリバーのスティールヘッドダブルIPA
プルーフのトルバドゥールマグマだったような
この後ゆずドリームとクロンバッハを飲んだ気がします。
つまみも美味しくビールが進むこと進むこと。
30分くらいで最初の注文混雑は落ち着きましたが、
夜が深まるに連れて男性トイレも並ぶくらいの混雑となりました。
どこか隙間を見つけてグラスを置くテーブルを確保しないと大変なくらいです。
女子トイレの列でわたくしも並びましたが、
前後の方とビールの話などもできて楽しいひと時となりました。
こちらにはイスラエルの店員さんがいらっしゃいまして、
1年前に来た時にはファラフェルをいただきました。
なすのペーストもありました。
イスラエルの料理もアラブの料理も大して違いはないのにねえ、
などと考えた物です。
ということで1周年おめでとうございます。

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