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2008年03月05日

犬を食らうための葛藤

今回のフィリピン行きは、フィリピンのエキスパートきょきーとさんから
色々アドバイスを頂きました。
「フィリピンのお勧め料理は?マニラの見所は?」との問いには、
「犬料理。名古屋のヤク○がやってるSM健康サウナ」
という至極明快な回答を得ることができました。
どうもありがとうございます。
サウナの値段は日本並みのお値段でしたので見送ることにしまして、
犬料理は挑戦してみようと思いました。
大久保辺りにも補身湯が食べられる店はありますが、
行ったことはありません。
息子がいると外食というものがあまりできないので、
大久保どころが近所でもお店に入ったりしません。
ということでフィリピンが犬デビューの地に決定しました。
しかしです。
フィリピン到着二日目にカナダ人の女性と会いまして、
話してみたらルートが一緒なので、
どちらかが誘ったわけでもないのにそこから4日間一緒にいたのです。
犬料理が食べられる場所は、
北部の山岳地方にあるサガダかボントックという町です。
そのどちらの町も、彼女と一緒でした。
彼女はとても地球に優しい生活をしている人で、
物を買った時には
「私はこれを使わない。このビニールを作るのに石油を使うし、
 この星の環境をだめにする」
とビニールを断ります。
子供達は自然食で育てたそうで、
彼女自身は基本はベジタリアンです。
たまに食べても魚だそうです。
そういう彼女の前で、「犬食いたい」なんて言えませんでした。
彼女から見たら、わたくしは日本人の代表なのです。
わたくしを通して日本人を知ることになるわけです。
それなのに「日本人は鯨だけじゃなくて犬も食べるのか」と思われたら、
妙なレッテルを貼られそうで、食べられませんでした。
すんごい弱気です。
恐る恐る彼女に「ここ犬食べるんだって」と言ったら、
目を見開いて驚いていました。
でも肉屋の看板に牛豚鶏のイラストの隣に犬が描かれているのを教えたら
喜んで写真を撮っていました。
せっかくのチャンスを自分でふいにしてしまい、
ハイチに行かなかったことといい、今回のことといい、
かなりのヘタレであることがよくわかりました。