2013年06月12日

直近シンクロ現象・其の弐

雑誌を買い続けて困ることは、場所を取ることです。
ジャンプ並みの厚さはないにせよ、薄い雑誌を毎月買っていることが何年も続くと
じわりじわりと本棚で幅をきかせていきます。
えいやと捨ててしまえばいいのでしょうけど、
dancyuとなると、取っておきたいレシピがあるわけでして、
気軽に捨てられません。
しかしながら、本1冊につき保存しておきたいページは10数ページほど。
お目当てのページを探すために、
「あのレシピは何月号だっけ?」
「トマトがあるからトマトを使った特集号はどこかしら?」
このように本棚から引っ張り出しては、この号じゃないあの号じゃないと
とっかえひっかえ探す時間ばかり過ぎていくこともあります。
この場所を取るという物理的な問題と、
必要なものが見つかりにくいという情報処理の問題を
何とか解決したいと思いまして、
自炊をしてタブレットにぶち込むという結論に至りました。
自炊をすれば、溜め込んだダンチュウを処分して本棚ががっぽり空きます。
そして取り込んだファイルに料理タグ付けをすれば検索も簡単になりますし、
ファイルも整理しやすいですし。
これでレシピ探しに困ることはなくなるはずです。
いいことづくめです。
調べてみますと、裁断機、Scan snapはレンタルがありました。
ダンチュウ以外は自炊する予定はありませんので、
1週間レンタルにすることにします。
タブレットはi Pad miniNexus7の購入を予定してみます。
と、ここまで決まっていて後は買うだけのところ、
イトゥルのユリキチさんと会いました。
するとユリキチさんも自炊を考えているとのこと。
しかも同じdancyuの自炊を。
なんでも1996年のダンチュウがあるらしく、
おそらく冊数もわたくしを上回ると思われます。
そしてすでにi Pad miniは持っているそうですが、
スキャナーはレンタルをチェックしていると、そこまで同じになるかと思った次第です。
ちなみにユリキチさんはその時、わたくしの欲しかった築地かごバッグを持っていました。


これで買い物したいんや
欲しい。

2013年05月22日

カードマジックに夢中

GW最終日。
新潟から戻ってきたわたくしを待っていた息子が成長していました。
背が伸びたとか、頭が良くなったとかそういうことではなく、
カードマジックができるようになっていたのです。
それも中々のカード捌きが身についているではありませんか。
帯状にカードを広げるリボンスプレッドや、
広げたカードをウェーブのようにひっくり返すリボンスプレッドターンオーバーが
できているのです。
これには驚きました。
毛布をマット代わりにテーブルで一生懸命練習している様は、
微笑ましくもあり、頼もしくもありました。
さて息子が大好きなマジシャンはふじいあきらさんです。
口からトランプを出す姿をTVで見かけた方も多いのではないでしょうか。
息子はふじいさんのDVDを見ながら練習していました。
試しに学童でカードマジックをやってみせたらやんややんやとなりまして、
自分にも自信がついたようです。
息子は手先が器用らしく、折り紙やらあやとり、けん玉が得意です。
ここにカードマジックも加われば、どれか1つは芽が出るかもしれません。
それならば息子を導いてみようかしら。
どこかでクロースアップマジックが見られる場所はないものかと探してみましたら、
なんとふじいさんが月2回レクチャーをやっていることがわかりました。
それも偶然にも調べていた日の夜に開催されるのです。
これはもう是非とも息子を連れて行きたいとなりまして、
子供の参加OKを確認してから電車に乗って行ったのでした。
いきなりふじいさんに会えることになった息子は、
それはもう大変な喜びようでした。
サインを貰うためにDVDとペンを持って行くくらいです。
緊張しながら会場のドアを開けると、
昨日までDVDで観ていたふじいさんがいました。
総勢12名の参加者が自己紹介をして、それからレクチャーが始まりました。
マジックのよもやま話、他のマジシャンのテクニック披露、
マジックの見せ方、捉え方などの話をしながらのレクチャーでして、
息子には少し難しいところもありましたが、
皆様から気を使っていただいて、楽しい時間を過ごすことができました。
ふじいさんの実演は間近で観てもさっぱりわかりません。
そこにあるはずのボールがない。
コインがあるはずのない場所から出てくる。
相手の選んだトランプが当たる。
どれを観ても「何で?何で?」という言葉しか出てこなくて、
息子と2人で顔を見合わせただただ舌を巻くだけです。
これだけ騙される快感を覚えると、トリックは知らない方が幸せかもしれません。
ふじいさんの飄々とこなす姿勢と
マジックの確実なテクニックは何度観ても飽きないので、
次回はショーを観に行こうと思っています。
サインを貰いたいのに恥ずかしくて言えなかった息子を連れて。
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これが口からトランプ!
記念撮影までしてくださってどうもありがとうございました。

2012年12月25日

干し大根の手触り

沢庵を漬けてみようと思い立ちました。
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手始めに2本だけ
実家では冬になりますと切り干し大根入りの松前漬けを作るために、
軒先に干しておりました。
北国ではよく見る光景だと思いますが、
年々そういう手間暇かけた作業を家庭ですることは減っているのでしょう。
今では年寄りのいる家でないとなかなか見ません。
昔ながらの保存と発酵の性質を併せ持った伝統食を絶やさぬよう
細々とですがこういうことを続けていきたいと思うのです。
大根を干して10日経ちました。
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切り干し大根の香りがたまらん
いい具合に干しあがりました。
ぐにっと半分に曲がるくらいが良いとあったので、
大根を曲げようと手に取ってみました。
冬の外気にさらされて冷たくなった感触。
水分が減り皺だらけになった皮。
表面は乾いていても中心にはまだ水を蓄えている重み。
この感触はどこか覚えがありました。
死んだ祖母の腕です。
握りしめてもはりのなくなった肉。
乾ききって老いた薄い皮膚。
細かく刻まれた皺。
二度と上がらない体温。
2ヵ月後にはこの萎びた大根は、
発酵という人類の恵みによって別のものに生まれ変わります。
そしていつかはわたくしも干し大根の手触りになる日がやって来るのです。

2012年01月08日

2012年ですな

あけましておめでとうございます。
昨年は生活の変化でブログの更新がありえないくらいに滞りましたが、
今年も細々と続けていこうと思います。
最近ではビールブログと化しています故、
ビールに興味のない方にはつまらぬ内容になりつつありますが、
たまにはエログロ的なお話も取り混ぜていきたい所存でございます。
そうそう。
年賀状は3日に作り終えました。
デザインの神様は12/31から1/1にしか降臨しないようですので、
これからも毎年1日には届かないことを明言しておきます。
年賀状関係の方々、どうもすみません。
というわけで今年もよろしくお願いします。

2011年12月07日

日常/ワケあり

先月、友人の田口一枝さんのグループ展を観に行ってまいりました。
場所は横浜。
彼女はわたくしの誕生日に素敵な写真を送ってくれた人です。
もう20年の付き合いになります。
彼女のインスタレーションを大きな会場で見るのは初めてです。
扉を開けると見たこともない幻想的な風景が広がっていました。
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光を生み出す柱が天井から何十本も吊り下がっている
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今日だけ座布団を敷いて好きな所で光を見られる特別イベントを開催していた
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薄いフィルムに光を当てると光の洪水が生まれる
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壁にも床にも光の曲線
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光の軌跡が美しい
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光の色を変えると
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光と影の両方を愉しめる
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回転するLEDライトが壁のフィルムにぶつかる一瞬だけ見れる光の表情
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見れた瞬間光は消える
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明るい柔らかな光。海岸線をイメージしているのだそう
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七色のフィルムだと光の反射も一味変わる
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鏡の反射で壁に作品が生まれた
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龍の鱗のよう
息子も私も一緒に行った友人も皆で圧倒されました。
人が通る度にその風で光が揺れます。
そして光の波動が幾重にも重なります。
宇宙ってこんななのかなあ。
3人で座布団をフィルムの柱の真ん中に置いて光の中から作品を眺めます。
誰よりも最後まで鑑賞していたのは息子でした。
この後彼女はNYとベルリンで展覧会の予定です。
次に彼女に会えるのはベルリンかしら。

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