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2007年02月04日

バンコクSPA行脚~The Royal Natural Spaの巻

DIVANAで極楽気分を味わった翌日向かった先は、
The Royal Natural Spaです。
元々ここは行く予定にはなかったのですが、
予約したかった本命のSPAが休業中であったことと、
プロモーションで全メニューが20%OFFだったこともあり、
こちらを予約しました。
どうぜ20%OFFだからと、
『Royal Natural Sense of Angel City』というたいそうな名前のコースを選びました。
ボディスクラブ、ボディラップ、アロマティックミルクバス、
ロイヤルナチュラルシグネチャーマッサージ、
アドバンスナチュラルフェイシャルクラシックトリートメント。
4時間のコースです。
サパーンタクシンから船に乗り、
解剖博物館とパワーアップした犯罪博物館に大興奮し、
カオサンで休憩した後は、拷問博物館とインド人街へ行き、
疲労でデロデロになった体のままスパへ突入しました。
排ガスと汗で小汚くなったこの体をスパで清めたい気分満々です。
昨日のBUA SPAやDIVANAとは打って変わって、
金ピカを重視したタイらしいゴージャス感です。
ワットポーや王宮をスパにしたような派手さとでも言いましょうか。
オリエンタルなムードと言えばそうなんですが、
わたくし的には今ひとつな感じです。
受付のスタッフは笑顔がありません。
大変事務的です。
かといってだらだらしている訳ではありませんが、
昨日のスパ二つがにこやかな対応だっただけに、
冷たく感じます。
お茶を飲みながらメニューの確認し、オイルとボディスクラブを選びます。
一種類のスクラブの効果の説明だけでほかの説明は一切なし。
オイルはジャスミンやローズの香りが全くしません。
段々不安になってきました。
その後、肌にカメラを当てて肌チェックがありました。
初めて自分の肌のドアップを見ました。
産毛が剛毛のように生えています。
剃ったはずなのにフサフサと生えている様子を目の当たりにし、
大変恥ずかしかったのです。
私は乾燥肌、姉は額と鼻はオイリーという診断でした。
いよいよコースの開始です。
施術部屋へ案内されると、
直前まで喋っていたおばちゃんがとりあえず間に合わせのワイをしてお出迎えです。
部屋の中は大変明るいです。
天井には安っぽいシャンデリア、
ベッドが二つ、白いバスタブ、スチームサウナ兼シャワールーム、
ドレッサー、クローゼットがあります。
窓はラマ4世通りに面しているので、車の音がうるさいです。
定番の使い捨てパンツを履いて施術開始です。
ここからはメニューの内容が順番どおりじゃないかもしれませんが、
ご容赦願います。
まずはベッドに横になりますが、
ここでセラピストがロンジーを持っているのに、
わたくしと姉の間に立たないので裸が丸見えです。
何のための壁なのか。
意味ないじゃん。
そしてボディスクラブです。
冷たいスクラブをそのまま肌に塗りたくります。
その度に鳥肌が立ち寒くなります。
心臓にも悪いです。
おまけにエアコンがガンガン効いているのが追い討ちをかけます。
そんでもってエアコンの送風口の前にシャンデリアがあるので、
シャンデリアがカチャカチャと音を立てて不快です。
プラスチックの音です。
ああ。安っぽい。ガラスじゃないのかよ。
イライラ。
寒いからエアコンを消すように言いました。
DIVANAはスクラブはこんなに冷たくありませんでした。
潤滑剤の役目のゲル状物質よりもスクラブの粒々の方が多く、
こすられる度に肌が痛みます。
ものすごく肌に負担をかけています。
それも忙しくなく力任せにこするのです。
イライライラ。
エアコンを消したばかりの寒い室内で、
パンツ一枚でスクラブをされています。
エアコンを消したのになぜまだこんなに寒いのか。
施術部位以外にロンジーをかけていないからでした。
DIVANAとBUA SPAでは体が寒くならないように、
施術部位以外は必ずロンジーをかけて防寒していました。
手、足、背中、一回一回かけてはめくり、かけてはめくりを
繰り返してくれました。
がここにはそれはありません。
たった一枚かけることがなぜできないのか。
イライライラ。
スクラブを落とすためにシャワーに入ります。
シャワーブースは狭いので順番に入りますが、
わたくしがシャワーを浴びている間、
姉は布もかけられず寒さに震えていたそうです。
スクラブの時間を少しだけずらせば済む話なのに、
なぜできないのか。
イライライライラ。
シャワーが終わるとバスタオルと替えのパンツを差し出されました。
片手で。
いや。別に普段は気にならないんですよ。
屋台で片手でバミー渡されたってそれが普通だし。
でもここはスパだろ。
高い金払ってサービス受けてるんだよ。
実際サービス料込みの支払いだし。
それなのにバミーと一緒の渡し方ってどうよ。
セラピスト二人でくっちゃべって笑ってるし。
いくら言葉がわからないとは言え、
客の前で談笑していたら「馬鹿にされた」と思う人もいるだろうが。
ほら。ここに。
イライライライラ。
BGMもこれまたセンスがありません。
鳥のさえずりとか波の音など自然のものがいいのに、
イージーリスニングをタイ風にアレンジした音楽が流れています。
それから特に香りもしないオイルでマッサージして、
スチームに入ります。
前述したとおり、シャワーブースは狭いです。
だから二人で座るなんて無理です。
半空気椅子です。
しばらくしてようやくこの狭さに気づいたセラピストが、
悪びれもなく「ほらよ」と椅子を持ってきました。
片手で。
いや。別に普段は気にならないんですよ。
屋台で片手でカオマンガイ渡されたって(ry
ミルクバスに入りました。
1つしかないバスタブに二人で入れられましたよ。
無理矢理。ぎゅーぎゅー。
狭さをアピールしても、
足を互い違いにすれば大丈夫とかいう感じで放置されました。
イライライライライラ。
バスタブの横に日本の文庫本が十冊程置いてあり、
ここは日本人が多いことがわかりました。
現地の無料情報誌にも広告を出しているので、
日本人が多いのだと思います。
ここに来ているお客さんはどう感じているのでしょうか。
このスパのレベルを。
単にわたくし達がDIVANAを体験してしまったから文句が多いのか、
それとも同じような感想を抱いているのか聞いてみたいところです。
ちなみに、予約した代理店の感想を見る限りでは評判がよろしいようです。
お風呂から上がる時、バスタオルをもらいましたが、
びしょ濡れの冷たいものが手渡されました。
そうです。
一回も替えていないのです。
シャワーを浴びて、スチームにも入っているというのに、
その度にバスタオルを替えるのが当たり前という常識は
ここでは通用しませんでした。
イライラを通り越してため息です。
ついでに消しておくよう頼んだエアコンがいつの間にかついています。
シャンデリアがカチャカチャと鳴っています。
ぬるいお風呂から出たら寒いっつーの。
イライラとため息も溜まりまくったところでマッサージです。
しかしこのマッサージもオイルが全然足りなくて
肌に余計な摩擦を起こし痛いのなんのって。
これじゃあ肌に負担がかかります。
オイルをケチってどうするよ。
香りもしないしね。
はあー・・・。
カチャカチャうるさいエアコンも再度消すように言いました。
あと、物を落とした時に「Sorry,Madam」がないのはよくても
2回続けて落として笑いあうのは如何なものかと。
ここまで来ると、もう早く終わってほしい気持ちがいっぱいです。
フェイシャルの時、記憶があまりありません。
どーでもいいなーと。
姉担当のセラピストが、フェイシャルが終わったら替わっていたそうです。
最初から最後まで担当する人が同じと言うわけではないのですね。
ふーむ。
長い長い4時間が終わりました。
着替えながら、上記の出来事について姉と文句言いまくりです。
チップなんかやる気がおきないと。
とっとと店出て飯行こーぜと。
ロビーに行くとわたくし達が最後の客のようで、
一部がすでに電気が消えていました。
まだ客がいるってのに帰る準備が早すぎです。
こんなところまでタイらしさ満点のスパです。
というわけで、とっとと店を出てレストランまでの道のりは
結構遠かったはずなのですが、
文句を言うのに夢中で短く感じました。
レストランについてもまだ文句が終わりません。
この日以降、気が利く行為を『DIVANA』、
全然だめじゃん的行為を『ロイヤル』と呼称することにしました。
ここは行かなくてOKなスパです。

2007年02月03日

バンコクSPA行脚~DIVANA SPAの巻

【DIVANA SPA】
2軒目はDIVANA SPAです。
DIVANA系列は大変人気があり、
レセプションの対応も素晴らしいと聞いていたので楽しみにしておりました。
他にバンコク市内に3店舗あります。
コチラ。
あちらこちらで工事中のソイから店の敷地に入ると、
水の音が聞こえてきました。
小さな噴水がある緑溢れる庭でした。
小川に架かった橋を渡ると、テラスがあります。
そこでお茶を飲んだら気持ちよさそうです。
玄関に近づいたらスタッフが出迎えてくれました。
靴を脱ぎ、素足で中に入ります。
フローリングのひんやり感が素足に心地よいです。
ソファーでお茶と冷たいお絞りが供されました。
午前中に訪れたBUA SPAと同じです。
これを飲みながらスクラブ、オイル、バスソルトを選んでいきます。
bangkok-spa01.jpg
手前4つがスクラブ、中央3つがバスソルト、奥はオイル
一つ一つどういう効果があり、向いている肌質の説明がありました。
オイルの香りはとても良く、ケミカルな香りがしません。
強すぎない香りです。
スクラブは姉が黒ゴマ、わたくしはベリーミックス。
オイルは姉がなんちゃら、わたくしはジャスミン。
ミルクバスを選んだ姉のバスソルトはなんちゃら。
ハーバルフラワーバスを選んだわたくしはバスソルトはありません。
この他にもマッサージの強さと、
集中的に揉んで欲しいところのリクエストなど聞かれました。
静かな落ち着いた口調で聞きながら、
スタッフは静かな笑みを浮かべています。
受付で余計なおしゃべりも一切していませんし、
動作に無駄がありませんが、ゆったりしています。
スタッフもスパに溶け込んでいるような気がしました。
今日のコースはSpa Specialtyという贅沢な5時間のコースです。
メニューは、ボディブラッシュ、ハニーアロマカバー、ハーバルスティーム、
ボディスクラブ、ボディマッド、ボディマッサージ、バス、
アンチストレスフェイシャルマッサージ、ディヴァナフットマッサージ。
これにオーガニックの軽食、フルーツもつきます。
施術時間になり、2階へ案内されました。
部屋の前では受付のスタッフから担当セラピストを紹介されます。
姉と一緒の部屋をリクエストしたので、
ツインルームで二人のセラピストがつきました。
部屋に入ると、BUA SPAよりも薄暗い照明でした。
すでにセレクトしたスクラブ、オイル、ソルト類はベッドの上にセットされています。
二つのベッドの他に、椅子とテーブル、ドレッサー、
シャワー兼スチームルーム、奥には開放されたバスルームがあります。
バスタブは木の桶です。
着替えをし終わったら銅鑼を鳴らしてくださいと言われました。
使い捨てのパンツは、どこのスパも共通のようで、
よく伸びるストッキングのさらに柔らかいネットタイプのものです。
これは履き心地が良くかさばらないので、
旅行用に欲しいくらい気に入りました。
さてさて、コースの開始です。
まずはバスローブを脱ぎベッドに横になるのですが、
ここで両セラピストは姉とわたくしの間に立ち、
ロンジーのような布で壁を作ります。
後になって姉が言ったのですが、
これはセラピストに裸が見えないようにするためと、
姉とわたくしが裸を見せ合わないための配慮だったのです。
後日行った別のスパでは、セラピストがわたくしと姉の間に立たずに布の壁を作ったために、
お互い見たくもない裸を見てしまうという事が起きました。
このスパは何かにつけてタイらしかったので、
ついついDIVANAと比べる良い対象になりましたが、
それは後々書くことにします。
話を戻しましょう。
体の上にロンジーが掛けられました。
まずは足の裏に熱いタオルを押し付けます。
熱い!
けど気持ちいい!
お灸のような感覚です。
これが終わると、硬い毛のブラシで皮膚をスッスッと円を描くようになぞっていきます。
最初はくすぐったく、何じゃこりゃと思ったのですが、
これが快感に変わりました。
元々尖った物で皮膚を擦るのが快感な体質なので、ハマりました。
手足だけじゃなくて全身やってくれー。
5時間これでもいいわー。
でもその分安くしてー。
ハフハフしているうちにブラッシングは終了です。
それからハチミツをたっぷりと体に塗り塗りします。
勿論急がずあわてずゆっくりと。
全身にくまなく塗ったら、スチームサウナで15分蒸されます。
この時セラピストが
「15分後に迎えに来ます」
と言って部屋を出て行きました。
時間を伝えてくれると進行状況がわかりやすく良いですね。
前述した別のスパではこれがありませんでした。
ああ。早くだめスパについて書きたいです。
体に塗りたくられたものが蜂蜜らしいので舐めてみました。
甘いです。
美味しいです。
ペロペロ舐めてしまいました。
15分後。
ここでシャワーを浴びたのか記憶が定かではありません。
すぐお茶と果物を頂いたような気もします。
間違いがあれば姉の方から訂正のコメントが来ると思われますので、
あまり細かいことは気にしないでください。
休憩の後、面白いことがありました。
姉担当のセラピストがわたくしを誘導したのです。
ドッペルゲンガーに騙されたようです。
姉はショートヘア、わたくしはロングで一目瞭然なのですが、
今は頭にシャワーキャップを被っているので、
勘違いしてしまったようです。
タイ人をも騙せるくらいなら、やはりイミグレでパスポート取替え実験をしたかったです。
また少々話が脱線します。
わたくしは成田で提案しました。
「そんなに顔が似ているというなら、パスポートを取り替えてイミグレを通ってみようじゃないか」
と。
成田だとアレなので、
タイの空港で同じ列に並び、取り替えたパスポートを提出します。
もしこれで顔が違うとか何とか突っ込まれたら、
「あー。うっかり姉の(妹の)と間違えちゃった。エヘ」
とか言いつつ、舌でも出しつつ、頭をコツンと叩きつつ、
茶目っ気の一つでも出しときゃマイペンライかと思いまして、
かのように姉に提案をしたのですが、
十数年ぶりに海外に行く姉が拒否しました。
「何かあったら怖い」
と。
それにわたくしのパスポートは、婚姻による改名手続きがしてあるので、
別記のページに新しい名前と本籍地が書かれています。
これも説明しなければいけないのが拒否の原因の一つでもあります。
おそらく成功したと思うんですが、
成功したから何だと言われても困ります。
はい。本題に戻りましょう。
お次はボディスクラブです。
わたくしはストロベリーにラズベリーなどのベリー類をミックスしたスクラブです。
スクラブが始まると、たちまち甘い匂いが立ち込めてきました。
全身ジャムを塗っているような甘い匂いです。
今蟻が来たら、ゴキブリが来たら、犬が来たらetc…
あれこれ考えてしまいました。
スクラブの粒々よりも流動体の方がたくさん入っていたので、
肌に負担をかけない優しいスクラブです。
出国前に垢すりをしたので、ベリーのエキスを全て吸い取って
プリプリの肌になった気がします。
その後は、シャワーを浴びてスクラブを落とします。
ここでシャンプーとボディソープで洗うように言われました。
そのソープ類はDIVANA特製のナチュラルなソープでした。
ロビーでも販売しているこれをたっぷり使って、
スクラブをと汗を流しました。
シャワーは一つしかないのですが、
姉と時間をうまくずらして使わせてくれました。
無駄に待つ時間がありませんでした。
これも別のだめスパでは(ry
シャワーが終わった後は、バスローブを持って待っていてくれ、
再びベッドへ誘導されます。
メニューではボディマッドがありましたが、
これをいつやったのかは記憶にございません。
あまりの気持ちよさに寝てしまいました。
オイルマッサージは所々覚えています。
足を重点的にやって欲しいと頼んだら、
足の裏と指の間を棒を使ってツボ押ししてくれました。
姉も同じ事をやられたかと思いきや、
後で聞いたらヒップの周りを頼んだので、
腰周辺を丹念に繰り返し繰り返し揉まれたそうです。
強さはミディアムをお願いしたのですが、ここでのマッサージも強めでした。
午前中のBUA SPAでの揉み返しも少々あり、
少し弱めにしてくださいと伝えましたが、
あまり変わらなかったような気がします。
でもそれも気になりませんでした。
なぜならいつしか眠りに落ちていましたから。
そうそう。
セラピストは一切無駄なお喋りをしないことも素晴らしいのですが、
くしゃみをする度に
「Sorry.Madam」
と言います。
別のだめスパなんか(ry
見習えっつーの。
最後にバスに浸かるので、
二人で別種類のバスのわたくし達は、
フェイシャルを先にしてバスを後にするか、
若しくはその逆で時間をずらして貰いました。
当たり前の配慮のようでそうではないことが、
だめスパでの体験で(ry
しつこいですね。
すみません。
フェイシャルは、決まった指先の動きで
頬、鼻、額、口の周りにクレンジングを塗り、拭き取ります。
何度も何度も同じ順番で指先でなぞられるので、
ゾクゾクしました。
気がつけばパックまでされ、またしても寝ていました。
どのくらい眠ったのでしょうか。
セラピストに優しく起こされ、バスタブへ誘導されます。
そこにはたくさんの花を浮かべたレモンの香りのお風呂がありました。
ハーバルフラワーバスです。
バリ島以来の体験です。
これは気分的にお姫様度がアップします。
頭の後ろにバスタオルを置いてもらい、
ゆっくりと横になりました。
湯船の中には、レモングラスとライム、生姜が入っていました。
トムヤムクンの材料です。
ここにこぶみかんの葉と唐辛子とか入れてグツグツ煮込んだら、
『トムヤム人間』になるなーなどと考えたり。
体が温まったら、もう一度シャワーを浴びます。
今度はソープは使いません。
これでマッサージメニューの終了です。
着替えをしている最中に姉と話しました。
「もう5時間経ったの?ってくらいの速さだったよね。
 気持ち良かったわー。こりゃチップも弾まないと」
というわけでセラピストにチップを渡しました。
チップ制度はあまり好きではないのですが、
行き届いたサービスにはお金を払うことも必要なのかもしれません。
キャンドルが灯っった薄暗い階段を下り、
ロビーまで案内されてました。
そういえばこのコースには軽食も付いているのでした。
お腹は大変空きまくっております。
軽食というくらいだから大したものは出ないだろうと思っていたら、
男性スタッフから声がかかりました。
いつの間にやらレセプションが男性二名に変わっています。
でも物腰は優しげな二人です。
スタッフに案内された先は、小さな橋を渡った外のテラスでした。
キャンドルの灯りに照らされたテーブルの上には、
軽食以上の豪華さの食事が並んでいました。
bangkok-spa02.jpg
こんなにたくさん
パッションフルーツジュース、サツマイモのポタージュ、
生姜ドレッシングのサラダ、海老とツナのプチタルトなど。
彩りも美しく、味も申し分ありません。
オーガニックフードのようです。
サツマイモのポタージュが塩味がなく物足りないと思っていたら、
隣にあった液体が中華風の味の濃いスープで、
これをかけて飲むに違いないと姉に言いました。
姉も
「私、この味好き」
とか言ってます。
でも確かに味は濃くなりましたが、何か違います。
おもむろにサラダを食べてみました。
そして気づきました。
あの中華味のスープのようなものはドレッシングだということに。
ドレッシングだと告げたら、姉が口に入っていた食べ物を
思いっきり噴出しました。
おかげでわたくしの顔やら服やらにも被害が及びました。
人に食べ物を噴きかけられる経験は初めてかもしれません。
そんなこともありながら、全ての皿を空にしました。
途中、猫がそばに来て和みましたが、
数分後にはわたくしだけ蚊に刺されまくりまして、
和みどころではありませんでした。
日もとっぷり暮れてからの水辺での食事はできれば避けたかったです。
DIVANAで唯一難点を挙げるとすれば、そこくらいです。
食事も終わり、スタッフに声をかけて帰ろうとしたら、
ふいに紙袋を渡されました。
プレゼントだそうです。
中を見ると、シャワーの時に使ったシャンプー&コンディショナーとボディーソープでした。
使用したものと種類は違いましたが、
ロビーで眺めてながら欲しいなーと思っていたものでした。
こんなサプライズのプレゼントも、
わたくし達のDIVANAの評価を高くしました。
スタッフの対応、技術、ホスピタリティ、どれを取っても文句なしです。
スパには雰囲気にもお金を払っていると考えているならば、
DIVANAが一押しです。
心も体も潤うことでしょう。

2007年02月02日

バンコクからの便り

スパ体験記を書いている途中なのですが、
たった今バンコクにいる友人からメールが来ました。
「昨日、カオサンに来ました。
 トラベラーズロッジの食堂でA君とYさんに会いました。
 二人とも『数日前にマリさんがここで御飯を食べていたらしい』と言っていました。
 日本に居たら、偶然会うことなど絶対にないのに。恐るべし、カオサン。」
たしかに定宿のロッジには顔を出しましたが、
今回は泊まっていませんし、
知り合いもいなかったので宿泊客とは喋っていません。
それなのに、何故わたくしがロッジで食事をしていたことがわかるのか。
従業員とは話しましたが、
従業員から客にわたくしの話が出るとは考えられません。
不思議な話です。
誰かこの謎を解いてください。
それよりも、このメールをくれた友人はわたくしを
バンコクの雀荘に連れて行ってくれた人です。
そしてA君、Yさんも旅先での麻雀仲間です。
ということはですよ。
わたくしがもう少し期間をずらせば面子が揃って、
めでたくバンコクでビール飲みながら麻雀が出来たということではありませんか。
きー。悔しい。

2007年02月01日

バンコクSPA行脚~BUA SPAの巻

さてさてアップが遅くなりました。
拷問博物館と犯罪博物館がよりパワーアップして残酷度を増したとか、
屋台の下に大量のネズミがいて、それを狙う猫もいて、
リアルな食物連鎖を見たとかそういう普通の話は後に回しまして、
まずはバンコクのスパについてのレポートをお送りします。
【BUA SPA】
1軒目は、スクンビットのトンロー付近にある日本人経営のスパ・BUA SPAです。
日本人経営ということでメールで予約のやり取りも日本語、且つ迅速でした。
ここはBTSのトンロー駅まで専用トゥクトゥクで送迎があります。
トゥクトゥクで降り立ったそこは、外の喧騒からは別世界のような一軒家でした。
手入れの行き届いた庭を抜けて扉を開けてもらうと、
タイ人スタッフがワイをしてお出迎えです。
ロビーは大変広く、開放感に溢れています。
木や籐をふんだんに使ったアジア的なインテリアですが、
オーナーのセンスが良いのか、
いかにもアジアチックではないモダンな雰囲気です。
テーブルの上にはスパイスやドライフルーツが飾られていますが、
ただの木でできたスパイス入れが妙に可愛く見えます。
ソファーに座ると、冷たいお茶とお絞りが出されました。
暑い外から来たのでこういう配慮は嬉しいです。
お茶を飲みながら問診表のようなものに書き込みます。
これは既往歴、現症の他に、マッサージの強さや、
重点的にしてマッサージして欲しい所などを書き込むものです。
書き込みが終わると、部屋に案内されました。
姉のコースはセルライトマッサージ90分、
わたくしのコースはスウェディッシュマッサージ90分です。
肩こりが効くのはどれかを尋ねたら勧められたのが、
スウェディッシュだったのです。
姉とは別々の部屋で施術を受けます。
部屋に入る前に、担当者がワイで挨拶をしてくれました。
部屋の広さは、4畳程でしょうか。
広くはありませんが、そんな狭さは気になりませんでした。
やはりここでもインテリアがいちいち素敵です。
壁には弓状のタペストリー掛け。
タオル掛けは竹の梯子。
電気は薄暗く、気分も自然と落ち着いてきます。
ドレッサーは綿棒、コットンが常備されています。
クローゼットにはセーフティーボックスもあります。
さすが日本人経営です。
痒いところに手が届きまくってます。
まずはシャワーを浴びるように言われました。
浴びたら、使い捨てのパンツとシャワーキャップを被り、
準備が出来たら鈴を鳴らしてください、とのことです。
言うとおりに準備が終わり施術開始です。
最初はマッサージベッドにうつぶせになりました。
このベッドは顔の部分が穴が開いているので、
床が見えます。
丁度その顔の真下に、
花をたくさん浮かべた水の器が置いてありました。
マッサージ中も目で楽しめるようになっているのです。
どうせ目をつぶるからなくてもいいじゃん、
とお思いになるかもしれませんが、
こういう細かいところの配慮が、
BUA SPAの評価を上げているのだと思います。
目を開けてセラピストの足が見えるよりは、
美しい花の方が心も豊かになります。
さて、マッサージが始まりました。
アロマオイルを塗りながらのマッサージの強さはミディアムでお願いしましたが、
これが結構というかかなり強めのマッサージです。
セルライトマッサージじゃないはずですが、
セルライトも肩こりもほぐされそうな揉みです。
これがミディアムならストロングはどんななんだと大変気になります。
でも痛くないんです。不思議と。
オイルの滑りもあるのかもしれません。
マッサージはゆっくりゆっくり揉みほぐすようにしています。
こんなに丁寧にマッサージされたことはありません。
ここで忙しく揉まれたら、この雰囲気もすべてぶち壊しです。
マッサージの速さでも癒されました。
全身をくまなくマッサージされているうちに睡魔に襲われましたが、
真下にある花に息を吹きかけ、動かしたりして目を覚まさせました。
90分はあっという間でした。
本当にあっという間でした。
オイルが染み渡った体はしっとりしています。
でもべたついていません。
2時間はシャワーを浴びないように言われました。
着替えてロビーに戻ると、
外はいつもの眩しいバンコクです。
地上に戻った感じです。
ここでまたお茶が出されました。
今度はジュースも出てきました。
このジュースが美味しいのです。
オレンジベースのジュースに、
紅茶か何かをブレンドしてあり、
メロンとドラゴンフルーツを丸くカットしたものが乗っています。
ミントの葉が涼しげです。
体の外側と内側から満たされました。
このままここでのんびりしていたいけど、
午後からは別のスパの予約があるのでそうも言ってられません。
トゥクトゥクでBTSまで送ってもらい、
BUA SPAを後にしました。
サービスとマッサージの良さはかなりのものです。
今度は他のコースも組み合わせたパッケージプランで
是非来てみたいと思います。

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