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2007年07月30日

おにぎりは手で握るからうまいんだ

コチラの『子供を呼び捨てにするのは悪いか』で見て以来、
発言小町をお気に入りのお笑いフォルダに入れて、ちょくちょく見ています。
毎日のように夫の借金癖などのヘビーな悩みから、
そんなの悩んでどうするよ的なライト級のものまで、
次から次へと話題が提供されており、読者を飽きさせません。
そして今日、新たに面白いエピソードを見つけてしまいました。
コチラ。
要約すると、
誕生日会で幼稚園の友達とその母親達を呼んだ。
おにぎりとフライドチキンとサラダを出したら、
1人の母親が「人の握ったおにぎりは食べられない」と言い、
他の母親達も食べるのに躊躇し、
その様子を見た子供達は「げー。気持ち悪い」と言って、
おにぎりだけ手をつけられなかった。
デリバリーを頼むか、家族だけで祝えば良かった・・・。
というお話です。
まだレスは少ないのですが、
すでに「私も食べられません!」「店で売ってるのはいいけど、他のは無理!」
という意見がありました。
人の握ったおにぎりが食べられないという話を初めて耳にして、
かなり動揺しているおにぎり大好きなわたくしです。
もしかしたらこういう人はたくさんいるのかと思い、
他の関連トピを見たら、ありました。ありました。
コチラ。
↑『人の握ったおにぎりは食べられるか?』というトピです。
ざっと目を通しましたが、結構いました。
おにぎりがダメな人。
大雑把に分類すると、
・自分の握ったもの以外は無理
・自分、家族、親戚が握った以外は無理
・自分が握ったものはダメだが、母親のはOK
・ラップかビニール手袋で握ったものならOK
・え。おにぎりってラップで握るものじゃないの?素手で握るなんて初めて聞いた
・不潔な状態で握っている現場を見て以来、おにぎりが無理
・コンビニやお店で売られているものならOK
かなり驚きました。
こんなにたくさんおにぎりが食べられない人がいるのかと。
コロンブスが新大陸を発見した時の驚きに似ているような気がします。
多分。
小さい頃、遠足ではおにぎりを持たされました。
具は、新潟では知る人ぞ知る山上商店の筋子が定番でした。
満遍なく海苔で巻かれた大きいおにぎりを包むものは、
なぜかいつもラップではなくアルミホイルでした。
それが大好物でした。
母親の握るおにぎりはとても美味しいです。
今でもおにぎりを握ると、姪っ子と甥っ子も大喜びします。
それくらい美味しいのです。
あの美味しさの秘密は手にあると思います。
塗らした素手に塩を振り、その手で熱いご飯を握る。
火傷しそうなくらい熱いけれども、力を加減しながら握る。
力が強すぎれば、固くべちゃっとしてしまう。
弱すぎれば、口に入れた側からボロボロとばらけてしまう。
そうならないように、いい塩梅に握るのはとても難しい。
心を込めて、愛情を込めて、色々な思いを手に込めて、
おにぎりを握る。
だから美味いんだ。
しかしながらおにぎりを見ただけで、嬉しくて顔がほころぶのは
日本人なら当たり前かと思っていましたが、
そうではなかったようです。
人の握ったおにぎりがダメという人は、
寿司はどうなんでしょうか。
その他にも饅頭、餃子、焼売、パンも食べられないのかしら。
そういう人達は海外に行ったら、
食べられないものばかりになってしまいますね。
『手は一番不潔だ』『大腸菌がいっぱいだ』とかいう書き込みもありましたが、
無菌室じゃない限り、
菌と共存するのはごく普通の状態だと思います。
口の中なんて細菌だらけですよ。
ほーらこんなに。
店のものなら安心とか言ってますけど、
店の清潔具合なんて見てなければわからないでしょうが。
不二家がいい例です。
きっとこういう人達は、やたらと抗菌、除菌製品を買うんでしょうね。
そういう人は、もやしもんでも読んでください。
それかインド、アフリカへ行ってください。
料理は手を使って生み出されるものです。
野菜を千切ったり、米を研いだり、魚を捌いたり。
皿も洗えば、食器の準備もする。
それらを踏まえた上で、
感覚的に食べられないとは理解しがたいものがあります。
今回のエピソードのように、
誕生日会に呼ばれた席で「人が握ったのは食べられない」発言は、
口にするべきではないことです。
ましてや子供達のいる前で親が言ってどうすると。
きっと子供達の間で『おにぎり=気持ち悪い』という図式が成り立っているはず。
トピ主の娘さんの中で
『おにぎり=気持ち悪い』というイメージが定着しないといいのですが。
それにしても件の発言をした母親は、子供におにぎりを握っていないのでしょうか。
おにぎりの美味しさを味わうことなく成長するのでしょうか。