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2007年12月13日

消えゆく魚屋

以前コチラで紹介した戸塚市場の魚屋さん。
戸塚市場が来年の3月で閉鎖されるので、
もう近所には魚屋さんと呼べる店がなくなります。
来春からはスーパーで切り身やパックされた魚だけを
買うなんてわびしすぎます。
先月の終わり頃でした。
いつものように魚屋さんを訪れると、
店先に大量のからすみ
が無造作に置いてありました。
おかみさんに聞いてみると、自家製のからすみだそうです。
なんでも毎年からすみを作っていて、
この秋はこれで4回目のからすみ作り。
そして今年はこれで終了だそうです。
ということはこのからすみを食べられるのも最後ということです。
来年はありませんから。
しかしからすみというと高級食材として名高いです。
「じゃあそれください」と軽々しく言えません。
恐る恐る小さめの物を1本指差し値段を聞いてみると、
十分買える範囲でした。
家に帰り、からすみを薄く切り、軽く炙って食べてみました。
うまー。
中身は半生のねっとりした状態。
且つうっすら炙られていて香ばしい。
生臭さはなくコクのある味わいは、ミモレットのようです。
と思ったら、ミモレットに似ているというのは定説のようです。
魚のチーズみたいです。
あまりに美味しいので、
後日追加でからすみを買おうと思いましたが、
すでに完売していました。
残りのからすみを大切に食べようと思います。
そして今日は、紋甲いか子持ちかれいを購入しました。
紋甲いかは刺身にしてもらい、残りのげそは
「ごま油で炒めて醤油を一垂らしするといいつまみになる」
と教えてもらいました。
子持ちかれいは息子用の煮付けにしました。
知らない魚があれば何という名前で、
どうすれば美味しく食べられるかを教えてもらえるなんて
スーパーでは難しいです。
わたくしはここの魚屋さんで平まさと平貝を初めて知りました。
そしてわたくしと息子にとって魚の名前や形を覚えるには、
絶好の勉強の場でもありました。
美味しい魚を食べられるのもあと3ヶ月です。
近所の皆様、戸塚市場を利用しましょう。
【コネタ】
魚屋さんの向かいの八百屋のおじいちゃんは90歳です。
今日知りました。
毎朝4時に仕入れに行っているそうです。