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2009年09月16日

聖地巡礼・天理編

※今回はリンクをほとんど貼りません。気になったらググってください。
夫の本棚にあった、日本トンデモ建築物みたいな本をパラパラめくっていると、
天理の建物のページで手が止まりました。
そして以前ある友人から聞いた話が蘇りました。
「天理は街全体を万里の長城みたいな城壁で囲もうとしている。
 あれが完成したらえらいことだ」
その話を聞いた当時は、天理といっても実際どこの県にあるのさえ知りませんでしたが、
街を城壁で囲むという発想が、いたく心に残りました。
実はわたくしと天理はちらちら接点があります。
遡ること、30年程前。
両親は共働きのため、幼稚園が終わって親が迎えに来るまでは
見知らぬ家庭に預けられておりました。
そこで一度、自転車に乗って遠くに連れられて行きました。
そこが天理教の教会でした。
何せ幼稚園児の記憶ですから、ものすごくうろ覚えなのですが、
大体の場所と広い芝生があったことを覚えています。
何だか楽しかったらしく、
帰宅後、教会に行ったことを親に話したところ、
親が怒ってたらしいという話を聞いたのは数年経ってからでしょうか。
まあ預かっている幼児をそういう宗教施設に連れて行くということは、
自分の息子に置き換えた場合、やはり考えさせられるものがありますので、
今となっては親が激怒していたことも理解できるわけですが。
それから、父方の祖父の部屋の卓上カレンダーが
信者でないはずなのに天理教のものだったりして、
何故かおぢばがえりとか、ひのきしんとか、にをいがけとか
意味もわからずそういう天理用語を覚えていたりします。
そういう海馬の奥底に潜んでいた物が、
トンデモ本を見たことによりにわかに急浮上してきまして、
こりゃもう天理に行くしかないよね、みたいなことを思っちゃって、
早い話がまあ行ってきたわけです。
天理に入った途端、奇抜ではないけれど、
どれもこれも同じ建築様式の建物がボコボコ建ってました。
千と千尋の神隠しに出てきたゆばーばが住んでた建物みたいです。
コンクリートの建物で窓枠は赤。
ベランダはその階全部が繋がっていて、屋根は三角屋根。
そして必ず建物の外付けで煙突があるのです。
わたくしは煙突に夢中になってしまい、
肝心の建物の写真をろくすっぽ撮っておりませんので、
詳しくはこちらのブログがよろしいかと思います。
つーことで煙突画像の連発をどうぞ。

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ここにも
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あら、ここにも。
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ツインタワー
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高校生の団体の向こうにも
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煙が出ている真っ最中
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どの建物にも必ず付いている煙突。
病院にも、詰所(信者の宿泊所)にも煙突があります。
どうやらお湯を沸かしているらしいです。
てっきり焼k(ry
妙な想像をしてしまいました。
天理市内を回ると、詰所があちこちに、本当にあちこちに建っています。
その数ゆうに100を超えています。
各地域ごとに建物が別れており、
夏休みのハッジ的なイベントではここが満杯になり、
給食センターでは1日10万食以上を配給するとか。
何ですかこの稼働率。
そしてこちらが神殿です。
本堂というのかしら。
この前を通る時、必ず皆さん立ち止まって一礼していきます。
坊主頭の野球部員もお喋りを中断し、一旦頭を下げ、
その後何事もなかったかのようにお喋りに戻っていました。
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本部らしいです ※クリックで拡大
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鳥居の上を取っ払った系 ※クリックで拡大
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真正面から。かっこいい ※クリックで拡大
法被を着た信者の方々が神殿の周りを熱心に掃除をしているおかげで、
この天理教のばかでかい敷地がとても綺麗に保たれています。
この神殿から天理駅までは商店街が続いておりまして、
アーケード内は天理教関係の店が多く、
宗教が市を、市民を支えていることをひしひしと感じました。
友人の言っていた城壁は、どこなのかちょっとわかりませんでしたが、
建物自体が巨大な城壁みたいな物で、本殿をぐるりと囲っていますから、
それが空き地全体を埋め尽くしたら、
ミニ万里の長城も夢ではない気がします。