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2007年10月25日

ツボカビ病

息子を連れて箱根山に行って参りました。
箱根山は山手線内で一番高い標高を誇る山です。
その高さ44.6m。
頂上でも空気が濃いです。
ここは戸山公園の中にある山でして、
滑り台やブランコなどの遊具もあります。
そこで息子を放牧していると、
妙な大きさの木の実のような物が落ちていることに気がつきました。
そばに寄って見てみると木の実ではなく、
手の平ぐらいの大きさに膨張したカエルの死骸でした。

※グロ画像(クリックで拡大)
frog01.jpg
frog02.jpg
携帯とデジカメで写真を撮り、早速姉と友人Jさんに送りました。
この二人なら喜ぶだろうと思っての行為です。
案の定即レスが来ました。
友人は喜んでいました。
姉はというと、
ツボカビ病じゃないか?」
ツボカビ病といえば、両性類の致死率が90%以上の恐ろしい感染症です。
カエルを愛でているわたくしとしては、
カエルが絶滅する危機に遭遇しているわけですから、
ツボカビ病の話は大変恐ろしい話に聞こえます。
絶滅すると何が起こるかといいますと、
カエルを食べる昆虫や鳥が減り、カエルが食べていた昆虫が増えます。
つまり生態系が乱れるということです。
そして生態系の乱れは、人間にも影響を及ぼします。
害虫が増え、農作物の収穫にも関わることになります。
これはいかん。
カエルの、いや。
日本の環境危機だ。
何とかしなければ。
姉にどうすればいいか尋ねると、
『環境省自然環境局野生生物課外来物対策室』という
大変長い長い名前の部署の電話番号を教えてくれました。
漢字の苦手な姉が19文字も続けて漢字を打つなんて、
拷問に等しい行為だったと思いますが頑張ってくれました。
わたくしは「未来を救うのは自分しかいない」的な使命感に燃えて、
日本を背負っている気分で電話をしました。
天秤にかけたら、所信表明演説をしている首相よりも重かったと思います。
意気込みだけなら。
結果。
死骸の状況から判断して、ツボカビ病ではないだろうとのことでした。
周囲に他にもたくさんカエルが死んでいないか、
何日も連続して死んだカエルが見つかるということもないので、
おそらく違うということでした。
まあ、これでツボカビ病だったら、
わたくしがその腐敗ガスで丸々と膨らんだ死骸を
研究所なりに持って行かなければなりません。
どうやらクール便で死骸を送るそうです。
コチラ。
といいカエルといい、日本の宅配便は何でも運びます。
回収中に破裂したら怖いと思いながらも、
薄くなった腹の皮についつい枝を突き刺しそうです。
こんなことを思いながら、
ツボカビ病でなくて良かったと胸を撫で下ろしました。
地球がなんちゃらとかは、この頃にはもう忘れてました。
所詮そんな程度です。